外貨準備高、3月末0.7%増 米国債の評価額上昇 | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
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「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

掲題の今日お昼前の日経ウェブ記事。

ご参考まで。

 

財務省が5日発表した3月末の外貨準備高は1兆2906億ドル(約195兆円)と、2月末から91億ドル(0.7%)増えた。増加は2023年12月以来3カ月ぶり。米国の金利低下で保有する米国債の時価評価額が上がった。

 

外貨準備高のうち外国債券などの「証券」は9948億ドルと前月末から52億ドル増えた。財務省によると、2月末に4.25%程度だった米国の10年債利回りは3月末に4.20%程度に下がった。

 

金相場の上昇により保有する金の評価額も上がった。3月末の金相場は1トロイオンス2214ドル程度で、2月末と比べて8%ほど上昇した。

 

他方、ユーロの対ドル相場が下落したことで、保有するユーロ建て資産のドル換算額は減った。

 

23年3月末と比べた外貨準備高は335億ドル(2.7%)増えた。増加は3年ぶりとなる。

 

外貨準備は為替介入の原資になる。23年3月末は22年9〜10月に24年ぶりに実施した円買い介入に外貨準備を使った影響が出ていた。