金田喜稔がイラン戦を斬る!「相手はゲームを壊しに来ていた。いつも日本がやられるパターンだよ」 | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

昨晩のサッカーダイジェスト記事。

ご参考まで。

 

なお、「キンタ君」は、名ドリブラーで、

筆者も、かつて全日本での彼の雄姿に

大声援を送った記憶が、

いまだ鮮やかに残っている。

 

いずれにしても、

今回は無失点で終えた試合が

一つもなかったことが全てを物語るのではないか。

 

GKの長所はあるのだろうが、

非力なパンチングとか、

高いボールのハンブル等からの失点は頂けなかった。

 

特に、GKと守備陣との声かけなどの

コミュニケーション不足やリーダーシップ欠如の問題が

最後のイラン戦のPKにも繋がったおそれなしとしまい。

 

いずれにしても、

筆者はGK個人の問題を取り上げているわけではない。

 

だが、問題が素人の筆者にも明らかなのに、

それを直視せず、適格に修正しようとしない、頑なな、

総監督の今回の指揮力の賛否は問われ続けるだろう。

 

最後に、国内政治経済の恣意的なルールと違って、

サッカーの世界では、フェア、透明性、首尾一貫性という

国際ルールで戦わなければならない。

 

(VR方式などこの意味では

素晴らしい透明性を確保する武器になりうる。)

 

だが、これはサムライ・ブルーにとって救いだ!

 

キンタ君らの的確な先輩からの指摘等があれば、

必ずや次のワールドカップのアジア予選では

大復活が可能だし、

それを期待したい。

 

 

[アジア杯準々決勝]日本 1-2 イラン/2月3日/エデュケーションシティ・スタジアム

 

アジアカップの準々決勝で、日本はイランに1-2で敗れた。

 

悔しい終わり方だったね。イランは前半から自分たちのやりたい形よりも、日本の良さを消してきた。相手は良い意味でゲームを壊しに来ていたよ。

 

最前線のアズムンや、トップ下の選手と両サイドハーフを上げて、日本の4バックに対して4対4の形でプレスをかけてきた。ボールを奪ったら、何度もロングボールを入れてきたし、毎熊と伊藤の背後のスペースを突いてきたね。

 

ビルドアップを警戒して、中盤を省いてでも日本の自由を奪う戦略を徹底して勝利を掴んだ。

 

日本は、それに対応できなかったね。1点を先制したなかで、もっと余裕を持ってボールを回して攻め切るような流れを作れなかった。海外であれだけ活躍している選手たちがいるにもかかわらず、それができなかったのは残念だった。

 

これはいつも日本がやられるパターンで、アジアの各国は十分に分析してきていると思う。

 

その戦術に対する選択肢は、森保監督とコーチ陣が提示する必要がある。公式戦で連勝を重ねてきて、それ自体は素晴らしい功績だけど、当然相手は分析してくるわけだから、それを上回る対策を二手、三手と持っていないと厳しいよね。

 

金田喜稔がイラン戦を斬る!「相手はゲームを壊しに来ていた。いつも日本がやられるパターンだよ」【アジア杯】© サッカーダイジェストWEB

あとはグループステージで全てのフィールドプレーヤーを起用していたなかで、中2日で迎えたイラン戦こそターンオーバーじゃないの? と思ったよ。

 

板倉が競り合いで勝ち切れていなくて、コンディションがあまり良くなさそうだったから、町田や谷口を使わないのかなと考えていた。

 

他にもインドネシア戦で三笘と中山の相性が良かったから、三笘を入れた時に左SBは伊藤に代えて中山でもよかった。

 

選手の能力を最大限に引き出すという部分で、配置や采配に疑問が残る試合だったね。

 

【記事】なぜ乱調気味の板倉を交代させなかったのか。前田の交代も裏目に。イラン戦での森保監督の采配は批判されて当然だ【コラム】

 

日本は当然ながらアジアでトップクラスの選手が揃っている。“こういう状況には、こういう配置で”というのをチームでもっと多く共有して、選手が不安なくピッチに立てる状況を作ってあげるべきだ。

 

ただ、今回はいろいろな雑音が入ったから、スタッフも苦しんだと思う。そこは残念だね。

 

3月からはワールドカップのアジア2次予選が再開する。相手は確実にイランやグループステージで敗れたイラクの戦い方を手本にしてくるだろう。

 

連勝街道を突き進んだままで挑んだアジアカップは、悔しい結果に終わったけど、対策を増やすとか、選手起用のところをもう一度、整理しなさいと言われたと思って、チームを再構築していってほしい。

 

【著者プロフィール】

金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、65歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。

 

 

 

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