昨年12月の鉱工業生産指数は前月比1.8%上昇と2カ月ぶりのプラスとなった。市場予想は2.5%上昇だった。基調判断は、「生産は一進一退で推移している」に据え置かれた。経済産業省が31日発表した。
世界的な景気減速による影響が懸念される中、今回の結果は日本経済の回復ペースが鈍い可能性を示唆している。昨年12月の輸出は自動車中心に前年比伸び率が1年ぶりの高水準となり、中国向けは半導体製造装置も好調で13カ月ぶりにプラスに転じた。ただ、車両の認証試験不正が昨年発覚したダイハツ工業の生産・出荷停止など、生産への下押し圧力はくすぶっており、増加を持続できるかが今後の焦点となる。
関連記事