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住友商事の広報担当者は17日、米経済紙バロンズ紙が同社の兵頭誠之最高経営責任者(CEO)の話として報じた米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイによる総合商社5社株の買い増しについては、「可能性」であり、同社が認識している保有比率は昨年6月時点の8.23%から変わらないとコメントした。
バロンズは、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャーが日本の商社5社への出資比率を高めていると兵頭氏の話として16日に伝えた。同紙は、兵頭CEOは自身が得ている情報として、住友商事だけでなく、商社5社全てでバークシャーの持ち株比率が高まっていると、世界経済フォーラム(WEF)年次総会が開かれているスイスのダボスでのインタビューで語ったと報じていた。
住友商事の広報担当は、この報道について「バークシャー社は9.9%まで買い増す可能性があることを表明していると認識」しており、「買い増す可能性があるという情報に基づいて回答したもの」だと述べた。
住友商事株は17日の取引で報道を受けて一時3%高の3423円まで上昇し、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅の株価も買われていた。バークシャーは昨年6月、総合商社5社への出資比率を引き上げたことを明らかにしていた。
(住友商事のコメントを追加して、記事の構成を変えて更新しました)