日経平均527円高 「幻のSQ」が示す先行き波乱 | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

掲題の今日午後の日経ウェブ記事。

ご参考まで。

 

なお、有料サイトで一部のみしかブログアップ不能なのだが、

雰囲気は味わえるかも。

 

いずれにしても、大型の短期投機筋と見られる

先物・オプション取引に煽られて、

日本株バブルは増幅するばかりのように見える。

 

筆者が見る限り、日本経済という

ファンダメンタルズとは大きく乖離した

日本株は明らかにバブルなのだが、

(好業績とは企業が主張しているだけで

売り上げは基本的にインフレと円安で水膨れしている)

植田日銀が物価高の中で

マイナス政策金利の解除を含む金融政策の正常化に

「チャレンジ」する姿勢を見せないため、

あるいは正常化から後退してきている思惑が優勢となり、

バブルは何処までも、またいつまでも

増幅したとしても不思議ではないことも事実。

 

いずれにしても、政府・日銀は

インフレと資産バブルの制御不能に陥っていることは明らか。

 

詳しくは、来週のウィークリーでも取り上げる予定。

 

 

12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、寄り付き直後には上げ幅が一時700円を超える場面があった。上昇の起点となったのが12日算出の日経平均オプションの特別清算指数(SQ)値だ。QUICK試算で3万6000円台をつけ、実際の日経平均との大きな差が発生した。根底には前日のファーストリテイリングの好決算と足元の急ピッチな上昇がある。日経平均は取引終了まで3万6000円に一度も届かず、「幻のS...