掲題の今日東証引け後のブルーンバーグ記事。
ご参考まで。
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23日の日本市場は株式が下落。イランと米国の和平交渉で進展が見られず、原油価格が上昇していることが重しとなった。円は対ドルで159円台半ばを中心に推移し、債券は下落した。
前日に米国株が最高値を更新したことを追い風に日経平均株価は朝方に初めて6万円台に乗せたが、短期的な過熱感も意識されて下げに転じた。東証株価指数(TOPIX)は3日続落。TOPIX構成銘柄の約8割が下げ、朝方は相場を支えていた人工知能(AI)関連株も弱含んだ。
米国はイランによる和平案の提示に期限を設定していない。ただ、ホルムズ海峡の開放を巡る両国の駆け引きは続いており、アジア時間23日の取引で米原油先物は上昇。和平交渉が長引けば原油価格の高止まりが続く可能性があり、企業業績や景気動向の不確実性を高めるため、投資家はリスクを取りにくい。
関連記事:原油価格が上昇継続、米イラン和平交渉に進展見られず-海峡巡り対立
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネジャーは、「ホルムズ海峡封鎖の影響が大きい日本市場では停戦延長は好感されていない」と述べた。ソフトバンクグループなど一部の大型株には短期の資金が流れているが、長期目線の投資家はあまり動けていないだろうと話した。
関連記事:米、イランによる和平案提示に期限設定せず-海峡再開の兆候見えず
| 国内株式・為替・債券相場の動き |
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株式
株式は下落。原油価格の上昇に加え、短期的な過熱感が重しになった。
東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「日経平均は6万円台に乗せたことによる達成感もあり、売りが優勢になっている」と指摘。決算発表が本格化するのを前に、国内機関投資家も積極的に買いづらいと話した。
日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は16倍弱と過去最高水準にある。AI関連がけん引してきた日経平均について、大塚氏は一部の銘柄が無理やり引っ張り上げていた面があり、今後も短期的には小幅な調整が起きやすいとみていた。

為替
円相場は対ドルで159円台半ばを中心に推移。SBI FXトレードの上田真理人取締役は、原油価格が上昇し「なかなか先が見えない中で円は買いにくい」と話す。その上で、足元は原油の高止まりと日本銀行の利上げ見送り、介入への警戒感が重なっているとし、ドル・円水準は「そのバランスの上に成り立っている」と述べた。
三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは、160円を超えると当局のけん制姿勢が強まるとの見方が市場で広がっており、「きわどいところ」だと述べた。夕方に予定される片山さつき財務相の発言への注目度が高まっていると指摘した。
ブルームバーグ主催のBloomberg New Voicesのキックオフイベントが都内で開かれ、片山財務相とのインタビューが行われる。

債券
債券相場は下落。米金利や原油価格の上昇のほか、日本銀行による国債買い入れオペの結果を受けて売りが優勢となった。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、オペの結果はおおむね無難だったものの、3-5年や5-10年の応札倍率が上がっており、売り材料になっている可能性があると指摘した。
りそなアセットマネジメントの黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは、日銀がイラン情勢などの外部要因に加え、政府からのプレッシャーで利上げに踏み切れない中、長期金利の上昇は「ある意味で反乱」だとの見方を示した。
新発国債利回り(午後3時時点)
| 2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
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| 1.350% | 1.835% | 2.425% | 3.275% | 3.615% | 3.820% | |
| 前日比 | 横ばい | +1.5bp | +3.0bp | +4.0bp | +4.0bp | +3.5bp |

この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。