近所の桜の名所に

ドライブしたときの写真。

桜の花が満開で、とても美しくて

父も大喜びでした。


日本ALS協会福島県支部の

役員さんたちと

知り合えた、患者家族交流会。

 

 

 

そこで、

介護保険だけではなく

 

障がい福祉サービスのなかの1つ、

「重度訪問介護」という制度を

利用できることを

教えていただきました。

 

 

 

長時間滞在して

見守りも含めた介護をしていただける

重度訪問介護。

 

 

 

そのサービスを利用すれば、

 

 

生きがいにしている仕事を持つ母も

その仕事を継続できる!

 

フルタイムで働いている私も

働き続けられる!

 

 

そしてなにより、

 

父と同居する私たち家族が

それぞれに自分の人生を大事にしながら

父と一緒に暮らすことができて

 

介護のために犠牲になることなく

ほどよい距離感で

父といい関係を保ちながら

生活できるはず!

 

 

 

以前だったら

夢物語だったそんな生活が

実現できるかもしれない。

 

 

 

そんな思いで、

私たちはさっそく

担当のケアマネに連絡して

 

介護保険と重度訪問介護を併用した

ケアプランを立ててくれるよう

お願いしました。

 

 

 

…が、しかし。

ケアマネの反応があまりよくない。

 

 

うーーーーーーーーん…

としばらく悩んだ後で

 

「とにかく上司と相談してみます」

という返事。

 

 

 

いやな予感がするなぁ…

 

ふとそう思った私の直感は

的中することになります。

 

 

 

 

それから1週間後。

 

 

ケアマネとその上司が

作成したケアプランを持って

父の病室を訪れました。

 

 

 

そのとき、私はまだ仕事中で

対応したのは、母と姉の2人。

 

 

ケアマネが出したケアプランを

2人が見ると

 

1週間のスケジュールのほとんどが

色付けされている。

 

 

それを見た母と姉は

 

「こんなにヘルパーさんが

入ってくれるんだ!」

と、大喜び。

 

 

 

ケアマネさんと上司に

「ありがとうございます!」

とお礼を伝えて

 

病室はとても穏やかな雰囲気に。

 

 

 

そこに、仕事を終えた私が登場。

 

 

 

母と姉が嬉々として渡してきた

ケアプランを見ると…

 

 

え?

ええ??

 

 

 

確かに1週間のほとんどが

色分けされていましたが

 

 

大多数のところは

とてもとても小さな文字で

 

「家族対応」

 

と書いてある…。

 

 

 

は?どういうこと??

 

結局、ほとんどの時間を

家族で介護しろということなの??

 

 

 

 

笑顔で会話している

ケアマネ、上司、母、姉に割り込んで

 

 

「ちょっと待ってください。

これ、ほとんどの時間が

家族対応となってますけど…」

 

 

そう私が言ったとたんに

 

ケアマネと上司の顔色が

明らかに変わりました。

 

 

 

それでも、

ここで引くわけにはいかない。

 

 

 

心臓がバクバクいって

手足は怒りで震えていましたが

 

できるだけ冷静に

 

 

「前回、介護保険と併せて

重度訪問介護でのヘルパーも含めて

ケアプランを立ててくださいと

話したはずですが。

これには入っていないですよね?」

 

 

 

そう私が言うと、

上司が怒りをあらわにして

 

「これ以上はヘルパーは

入れられません!」

 

と言い放ちました。

 

 

 

「人工呼吸器を装着して

24時間の介護が必要なALS患者を

この、1日たった2時間のヘルパーだけで

介護できると思っているんですか?」

 

「どうして、重度訪問介護の利用を

一緒に考えてくれないんですか?」

 

 

そう話す私に、上司は

 

「そんなに私たちのケアプランが

気に入らないなら、

自分でやったらいいじゃないですか!」

 

そう、啖呵を切りました。

 

 

 

…ああ、そうなんだ。

 

この人たちは、福祉職だけれど

しょせん他人事なんだ。

 

家族が介護負担で倒れても

なんの責任も感じてくれないんだ。

 

 

 

悔しくて悲しくて

体中が震えるなか、

 

 

「ちょっと退室します」

と言って部屋を出た私。

 

 

 

すぐに、ALS協会福島県支部の

事務局長さんに電話して、

状況を伝えました。

 

 

「こんな状況なんですが、

ケアマネを断ってもいいですか?」

 

そう聞くと、事務局長さんは冷静に

 

「そんなケアマネは

こちらから断りましょう。

私たちが全面的にサポートしますから

大丈夫です。

一緒にがんばりましょう!」

 

そう言ってくれました。

 

 

 

涙をこらえながら病室に戻り、

私はケアマネと上司に対して

 

「わかりました。もうけっこうです。

今までありがとうございました。

あとは自分たちでやります。」

 

そう、伝えたのでした。

 

 

 

もう顔も見たくない。

私が、お父さんと家族を守る。

 

 

そんな思いで、

驚いて混乱している母と姉を連れて

病室を出ました。

 

 

 

母と姉は、

まだ状況が理解できなくて

 

 

「大丈夫なの?

これからどうするの?」

 

「ケアマネさんがいなくて

やっていけるの?」

 

「いますぐ戻って謝れば

許してくれるんじゃない?」

 

 

と、矢継ぎ早に

私に話しかけてきましたが

私の決意は固く、

 

 

「とにかく自分で制度を学んで

行政と交渉するしかない」

 

「事務局長さんに教えていただきながら

ケアマネに頼らずがんばろう」

 

 

そんな思いで

病院をあとにしたのでした。

 

 

 

 

このときのことは

今でも忘れられません。

 

 

 

でも、いまこうして

コーディネーターとして

活動しているなかで

 

 

あれから18年ほどが経った今でも

同じような思いをしている

患者さんやご家族が

多くいらっしゃることを

目の当たりにしてきました。

 

 

 

ALS患者さんやそのご家族が

 

自分たちの人生を大事にしながら

生きがいを感じながら

生きられるように

 

 

少しでも現状を変えられるよう

これからもがんばっていきます。

 

 

 

 

ケアマネと決裂した私たち。

 

その後どうなっていくのかは

また後日書いていきますね。

 

 

 

 

最後まで読んでくださって

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


昨日、としま区民センターで開催された
「いけぶくろ難病カフェ」に 
参加してきました。 



ALS当事者の佐藤裕美さんが店長さん。
  
会場とオンラインのハイブリッドで、 
会場には40名くらい
いらしていたように思います。
  

ほぼ満席の会場には 
熱気があふれていました。
 
  

はじめに、 
国立精神・神経医療研究センター病院の 
言語聴覚士、坂巻さんからのご講演。
 

飲み込みのこと、 
コミュニケーションのこと、 

支援者としての 
患者さんへのアプローチについてなど
  

笑いもありつつ 
楽しくてとてもためになるご講演でした。



第二部は、 
参加者の皆さんで 
好きな動物について熱く語るコーナー。
  

私は、父が生前かわいがっていた 
犬のムクのことを話しました。
 




父が発症したばかりで 
まだALSの診断がおりていない頃、
  
歩いてリハビリしたほうがいいと 
家族が父に勧めて 
保健所から引き取ったムク。
 

保健所の職員の方々から 
「親も小さいから大きくならないはず」 
「室内犬として飼えると思います」 
と言われていたのに、

日に日にどんどん大きくなって、 
立ち上がると 
私の胸のあたりまで届くくらい 
大きくなったのでした。
 

父のことが大好きで 

父が1週間ほど入院して帰ってくると 
父の車いすの上に飛び乗って 
(前述のとおりデカいのに)  
父のことをなめ回し
  
なかなか離れてくれなくて 
困ったものでした。


父が亡くなった雨の日に 
雨に濡れながら 
父のベッドを見つめていたムク。

父のあとを追うように 
それからほどなくして
ムクも逝ってしまったのでした。
 


そんなこんなを 
思い出す機会をいただけたことが 
とてもうれしかったです。
 
  

ちなみに、 
ALS当事者の岡部 宏生さんの押しは、
やはり馬。 

学生時代の楽しいエピソードを 
話してくださいました。
  

参加者の方々がそれぞれに 
思いを熱く語ってくださって 
とっても盛り上がって楽しかったです。
 


終了後は懇親会。
 
 
こども食堂のおいしいお料理と 
お酒も用意されていて
  
食事したりお酒を飲んだりしながら 
たくさんの方々と 
お話することができました。
 
  

とにかく、 
とっても楽しかったです!
  

店長さんのあたたかい雰囲気が 
そのままカフェの雰囲気となっていて 

居心地のいいイベントでした。
 
  

店長さん、
スタッフの皆さま、 
ご一緒させていただいた皆さま、 

本当にありがとうございました。
  

次回もぜひ参加したいので 
またご一緒できるのを 
心から楽しみにしています。
 
  

このドリップパックコーヒーのマーク、 
とってもかわいいですよね。

いけぶくろ難病カフェの
トレードマークです。
文字は店長さんが書いたもの。


このマークの入ったTシャツなどが 
購入できるサイトがありますので、 


ぜひご覧いただいて、
気に入ったものがありましたら
ご購入いただけたらうれしいです。



最後まで読んでくださって
ありがとうございました。


7歳の難病YouTuberのりおなちゃんが 
下肢タイプのHALを装着しての 
リハビリを受けていることについて、 
Yahooニュースで報じられていました。

筑波大学教授で
 サイバーダイン社の社長でもある
山海嘉之先生への インタビューも
掲載されています。
 


 HALを使ってのリハビリは 
ALS患者さんにも 
効果が認められています。
  


ドイツなど海外では
かなり広範囲な疾患について
保険適用となっていて

日本では、神経筋疾患について
医療機器として承認されています。



ご興味ありましたら 
Yahooニュースの記事を 
ご覧くださいね。
  


りおなちゃんは、
全国に17箇所あるうちの1つ、
岡山ロボケアセンターという

サイバーダイン社が出資し
HALを用いた
運動プログラムを実践する
スポーツジム施設で
リハビリを受けているそうです。


医療機関でも、
国立病院機構新潟病院など数カ所で
HALのリハビリを受けることが
できますので、

もし受けることを希望される場合には
まず、主治医にご相談くださいね。



最後まで読んでくださって
ありがとうございました。