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司法の山を見まわして

司法書士の宮前知光と申します。
世界遺産「富岡製糸場」の近所で開業しております。
業務と関係したりしなかったりの、日々の雑感を綴ります。

青春時代は優れた芸術作品(もちろんエンタメを含む)に触れると文字どおり鳥肌が立ちました。

いや、背筋に寒気が走りました、と言ったほうが表現として的確かもしれませんアップ

 

それがいつの頃からか、感動はしても体に変化が起きることはなくなりました。

だから表題の「震えた」は、泣いたり笑ったり心を揺さぶられたりした、という意味です。

つまらない大人になったのか、透徹・沈着した目を持ちえたのかはわかりません。

いずれにせよ、まだ内面の震えを自覚できるだけ幸せなのだと思うことにはしておりますほっこり

 

さて、そんな五十男に束の間の幸せを与えてくれた今年一番の一冊は。

 

『死んだ山田と教室』(講談社)金子玲介

 

これはもう、作中ずっと飛び交う会話の馬鹿さ加減が、男子高出身者にはたまらない。

と言いたいところですが、モデルは埼玉県トップクラスの高偏差値男子高(言ってしまえばKO志木高校)なもので、馬鹿な会話ながらも随所に知性とセンスがにじみ出ていて、たとえば私の母校トミオカ高校の感じでは正直ちょっと太刀打ちできません。

そこへ行くと、同じグンマでも「タカタカ」「マエタカ」あたりの在校生やOBさん方には、相当しっくり来るのではないでしょうか学校

 

そういえば、大学時代に帰省し、「ウチの(軟式)野球部ってみんな馬鹿だからさ」なんて口にすると、

「KOの人で馬鹿ってありうるの? どういうこと?」みたいに妹が不思議そうな顔をしたものです。

今にして思えば「馬鹿」じゃなく「お馬鹿」と言えばよかったんですねにやり

 

ということで、極限まで磨き抜かれた純米大吟醸がごとき、お馬鹿な会話劇をぜひお楽しみください。

我が家の女子高出身者も読んで笑っておりました。

そして私は最後、泣きましたキラキラ