カルティエ、神護寺、内藤礼 東京国立博物館展覧会巡り | けろみんのブログ

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東京国立博物館 展覧会巡り


カルティエと日本半世紀のあゆみ

「結 MUSUBI」展 

美と芸術を巡る対話

2024.6.12~7.28

表慶館





創建1200年記念特別展

神護寺 空海と真言密教の始まり


2024.7.17~9.8

平成館








内藤礼 

生まれておいで  生きておいで

2024.6.25~9.23

平成館企画展示室、本館特別5室、本館一階ラウンジ

(写真厳禁)

猛暑、酷暑、烈暑!上野駅からトーハクまで徒歩10分。日傘を通り抜けた熱波が頭を直撃して脳が溶けました。トーハク入口には巨大扇風機が鎮座しています。朝10時で係のお兄さんはポトポト汗を滴らせてチケット確認しています。イタリア国旗の小さな旗を持ったガイドがイタリア人団体客に灼熱の中説明しています。でももう少しです。もう少し歩けば涼しい展覧会会場に入れるのですから!








まずはカルティエ展。展示目録に作品のシルエットがついていて、短い解説もついているのでたすかります。1回の円形の部屋には各都道府県を回って新聞紙にその土地の空を描いた「日本50空景」の展示。左右対称の表慶館を活かして向かって右側がカルティエ、左側が日本のアーティストとの繋がりを示す展示となっていました。






日本アーティストでは、ビートたけしや、荒木経惟、香取慎吾などテレビでおなじみのアーティストや、横尾忠則や杉本博司などベテランもカルティエ現代美術財団と縁を結んでいるようです。束芋のオブジェ、澁谷翔の日本全国の空、川内倫子の写真が心に残りました。川内倫子の作品は90年代の地方の1家庭のスナップショットをスライドで構成されていて懐かしい気分になった刹那、おじいちゃんが入院してお葬式……と悲しい展開になっていました。親密な関係が私にも共有されたので胸が痛みました。




カルティエ側でも日本風、日本にインスパイアされたモチーフなどがテーマの作品がメインです。インスパイアされた対象物と、デザイン画、作品と揃っていてイメージの捉え方が伝わってきます。








ボリューム満点の展覧会だったのでとても満足でもっともっとカルティエの製品を買いたいと思いました。まだ一つもないですけれども。


神護寺の展示は高雄という、ハイキングに行く場所的な山奥にある古いお寺と、空海と密教とで広がる世界がとても広く神秘的だなと思いました。


内藤礼の展示は床のタイルや窓がむき出しで自然光に満ちた本館特別5室が新鮮でした。縄文時代の土器、風船などで中を浮いているような展示です。暑くて解説を読んでも意図が全く頭に入ってこないので、ガラスケースに入った作品は生まれたばかりの雛、外に拡がっていく作品たちは巣立ってそれぞれ独立した若い鳥たちと考えてみました。


あのコはだぁれ?レビュー