国宝らしくない国宝「納涼図屏風」 | けろみんのブログ

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東京国立博物館の常設展に、「納涼図屏風」が8月10日まで、本館7室に展示されています。「国宝らしくない国宝」とよくいわれています。


確かに、国宝の絵画のイメージは宗教的なものが多く、例えば
「国宝 地獄草紙」のように怖いもの


「孔雀明王図」のように荘厳なもの


が頭に浮かびます。

まぁ国宝らしくない国宝の話をすると大抵「でも私好きですよ!」と味方が沢山あらわれるのです。夕顔(かんぴょう)のように地味だけど皆に好まれる作品ということでしょうか。

トーハクの展示解説です。

【左上の大きな白い満月が,おぼろげにあたりの闇をも引き込んで,夕顔棚の風景と柔らかい白黒の対比を醸し出すのが,いかにも清新な趣である。】


【月,夕顔,男,女,子供,竹棒,屋根,壁と,どれも異なる筆使いながら,一つに溶けあうように優しいのは、あくまで夕闇を意識した淡墨を基調としているからだろう。】





【詩情豊かなこの画の主題は,木下長嘯子の和歌らしい。「夕顔のさける軒端の下涼み男はててれ(襦袢)女はふたの物(腰巻)」】




何を眺めているのでしょうねぇ。
この作品についてブログに書いてから一年以上経ち、その間に聞いた話では

「この作品が国宝なのは、当時の有力美術家の趣味!」

というものがありました。マサカネ……






朝顔昼顔夕顔。私は皆同じヒルガオ科だと思ってました。先日冬瓜とかんぴょうを茹でているときふと「かんぴょうって瓜?」と思い調べたら確かにウリ科でした。

この家庭の夕顔も、下のかんぴょう作りの浮世絵のようにかんぴょうにして、冬に備えるのでしょうか。

冬の寒い日にかんぴょうを茹でながら夕顔の下で涼んだことを思い出すのでしょうか。



トーハク(東京国立博物館)には現在上記
・地獄草紙
・孔雀明王図
・納涼図屏風
などの国宝指定された名品、その他素晴らしい作品が揃っています。ぜひどうぞ。

ナマニクさん応援コーナーです。
今月の映画秘宝にはかなりたくさんの記事を寄稿。

 

 



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