ぬ年間1000万人がおとずれる！日本人の知らない魅力満載のテキサス③フォートワース観光で、サラリとロデオについて触れましたが、今回はロデオについて書いてみたいと思います。
Rodeoとは
ロデオは、北アメリカが起源の伝統的スポーツで、暴れ馬や牛に乗るだけでなく、牛にロープをかける競技などが集まった大会の総称です。ロデオはオリンピックと同様、カウボーイのスポーツの祭典で、厳格なルールが決められたプロスポーツです。
PCRA（Professional Rodeo Cowboys Association、プロ・ロデオ・カウボーイ協会）という組織が、毎年700以上のロデオを全米で開催しています
Cowboy Christmasとは
7月はCowboy Christmasと言われているのですが、その理由はアメリカの独立記念日がある7月に独立記念日を祝う為に、アメリカの色々なエリアでロデオが開催されます。
競技に参加するのにはお金がかかります。選手達はそのお金を払うのと引き換えに、上位に入って賞金をもらう事を目的に1年間戦います。この獲得賞金がベスト15までに入ると、12月にラスベガスで開かれるロデオの最終決勝戦Wrangler NFRに進出する事ができます。
Wrangler NFRの正式名はWrangler National Finals Rodeoで、スポンサーはWranglerです。
競技の種類
Rodeoの種目は、大きくRiding EventsとTimed Eventsの2つに分かれます。Riding EventsはRough Stockと呼ばれます。
Rough Stock(ラフストック)
暴れ馬や、暴れ牛に一定時間乗り続ける競技です。一定時間とは8秒で、8秒間乗り切ると採点され、8秒未満だと失格になります。乗る時間は8秒でなくてはならず、8秒経ったらすばやく降りなければいけません。
騎乗者の乗り方や、馬や牛の暴れっぷりも採点項目にあり、騎乗中に動物に触れてはいけない等、厳格なルールがあります。
- Bareback Riding：Rodeoの最初に行われる、鞍が無い跳ねる馬に8秒間乗る競技
- Saddle Bronc Riding：鞍が付いた馬に8秒間乗る競技
- Bull Riding：Rodeoの最後に行われる、跳ねる牝牛に8秒間乗る競技
Timed Events(タイムイベント)
- Steer Wresling：走っている馬から逃げる牛に飛びつき、牛を倒すまでの時間を競う
- Team Roping：二人のカウボーイが1組となり、1人目が馬の上から子牛の角の周囲にロープをかけ、もう一人が子牛の後ろ両足にロープをかけて、ロープがピンと張るまでの時間を競う
- Tie-Down Roping：馬の上から逃げる子牛の頭にロープをかけて馬から降り、子牛の四肢を縛り上げる
- Steer Roping：馬の上から逃げる牛の頭にロープを投げてかける
- Barrel Racing：三角に配置された樽を馬で走る抜ける女性専用競技
牛や馬を跳ねさせる方法
初めてRodeoを見た時、跳ねる牛と馬を見て驚き、どうやって跳ねさせるのかを聞いたら、牛や馬は本来、跳ねる動物であり、Rodeoでは、より跳ねさせる為に馬や牛の腰や横腹(Flank)にFlank Strap(フランク・ストラップ)を巻くと教えてもらいました。
ストラップは、綿または皮で出来たロープで、動物を傷つけないよう羊の皮でくるんであるのですが、牛や馬は服を着る習慣がないので体に何か巻きつく事に慣れておらず、このストラップを外そうとして、より強く跳ねるそうです。
Rodeoの魅力
カウボーイの技術
正直なところ、私はRoping競技の面白さがまだ分からず、子牛の立場に立ってしまうので、捕まらずに逃げてと思って、子牛がうまく逃げられた時には喜んでしまいます。
しかしながら、上にも書いた通り賞金がかかったカウボーイのスポーツの祭典で、大怪我をしたり命を落とす危険もあるスポーツを、命がけでやっているのも理解できます。そんな視点で見てみると、素人では1秒乗り続けるのも難しいと言われる程の暴れ馬や暴れ牛を見事に乗りこなす技術はカウボーイだけのものですし、Timed Eventsでは、カウボーイの昔から行ってきた荒々しい仕事、投げ縄や牛を引き倒す技、縛り上げる技術など、日本ではなかなか見られないテクニックには驚きます。
お祭り
大会の合間には、Rodeo Clownと言われるピエロや、Barrellman(樽の中にいるバレルマン)が観客を楽しませてくれたり、BBQなどの出店もあって、楽しい雰囲気です。
カウボーイ・カウガールファッション
Rodeoの競技者はカウボーイファッションに身を包むのが伝統で、多くの観客も同様にカウボーイ・カウガールガッションを楽しみます。日本のコスプレのようなイメージです。アメリカにはカウボーイファッションの専門店がたくさんあり、普通に買う事もできますし、テキサスに行くと本場のカウボーイ・カウガールファッションが買えるので、本場で仕入れるのもオススメです。
私もテキサスで、ブーツとハットを仕入れてきました。
Rodeoスポンサー向けキックオフパーティ参加時。気温40度超えの中、ロングブーツは暑かったけど、皆、思い思いのカウボーイブーツで参加していました。中には26年物のブーツを履いている方も私も、それだけ長く使えるように大事に履こうと思います。
今年のJuly 4thのRodeoのイベントラインナップです。熱波がきている為、開始時の気温は42℃
7時半に始まり、終わったのは10時でした。
イベントは、国旗を持ったスカイダイバーが降りてくるところからスタートします。パラシュートも、アメリカ国旗のカラー、Red white and blueです。
一般的なRodeoメニューの最後に、Flying Cowboyzがあります。
最後は花火で締めくくります。アメリカの花火事情でも書いたように、アメリカではいつでもどこでも花火ができる訳ではないので、花火が許されている数少ない日のJuly 4thは、すごく盛り上がります。
まとめ
Rodeoは日本ではまず体験する事ができない見ることができないので、本場アメリカで観戦する事ができれば貴重な思い出になると思います。
7月初めであれば色々なエリアでRodeoが開催されますし、7月初めでなくてもテキサスであれば毎週末、観戦する事ができます。
アメリカ旅行の機会がある方は、ぜひカウボーイ、カウガールファッションに身を包んで大会を観戦してみてください
