【仙台育英高校】評価基準の可視化が強いチームを作る! | 美と健康の明日を考える佐藤友美のブログ

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仙台育英高校の須江監督のインタビューが話題を呼んでいます。

球児たちの気持ちを深く考えて、すべてのチームに敬意を払った素晴らしいインタビューでしたね。

インタビューと、高校野球の魅力について書いた前回の記事はこちら。

 

 

今大会は145キロを超えるピッチャー5人もそろえられる選手層の厚さが強さの一因ともいわれています。

もちろん、仙台育英高校は野球の名門で甲子園大会に28回も出場していて、出場回数は歴代6位、過去3回も決勝に進んでいる名門校ではあります。

 

しかし、名門校だからと言って必ずしも強いチームになるとは限りません。

これだけの選手層の厚さを実現したのは須江監督の指導によるところが大きいようです。

取材記事などを読むと須江監督の独自の指導方法が強い組織を作り上げている要因だとわかりました。

管理職や経営者の方など、ビジネスシーンでも活かせる組織の作り方だと思ったので、今回は須江監督に学ぶ強い組織の作り方について書いていきます。

 

参考記事

 

評価基準を可視化する

 

組織を作る運営する上で大切になってくるのが、評価基準が平等であるか明確化だと思います。

みなさんも、自分の仕事が正当に評価されているのかは気になるところですよね。

例えば営業の人であれば、売上成績が自分の方が上なのに他の人が出世したり、ボーナスが多い。

そんな状況だと評価の方法が不透明で平等じゃないと、上司や会社に不信感を抱きますよね。

 

須江監督は、レギュラーになるための基準を数値で明確にしたそうです。

例えば投手であれば右投手は最低でも135キロ以上(左投手は130キロ)、野手は一塁到達タイムの最低目標は3.85秒未満、スイング速度は140キロ以上など、試合に出るためのありとあらゆる基準を明確にしました。

 

選手個人個人の目標が定まり、努力の方向性がわかるし、健全な競争が生まれる環境を創り出したそうです。

この結果が厚い選手層を作り出した結果につながっています。

優勝会見で主将の佐藤悠斗選手がチームの強みを

「メンバーに入っていない選手も同じくらいの実力があって、日本一のチーム内競争があること」

と話しています。

 

高校生の部活ともなると、評価する側も個人的な感情がどうしても入ってしまったりするものですが、そういった不透明な評価ではなく、わかりやすい指標を作って評価しているのが須江監督の革命ともいえる指導法だと思いました。

 

全員と常にコミュニケーションをとる

 

組織に所属していると、どうしてもコミュニケーションには自然と偏りが生まれてしまいますよね。

会社の上司や、監督などは、やはり成績や実力が高い人や、性格の合う人とのコミュニケーションが増える傾向にあると思います。

パレートの法則、または働きアリの法則、2:8の法則と呼ばれる法則があります。

組織の8割の成果は2割の構成員が創り出しているというものです。

なので、2割の人への期待が高まりコミュニケーションの量が多くなるのもうなずけます。

 

働きアリは2割が働き6割がそこそこの働きをし、残りの2割がさぼっていますが、この役割を一生続けるのではなく2割のアリがどんどん入れ替わっていきます。

つまり、どんなアリも働く能力があり、いつ能力を発揮するのかはわからないということです。

 

2割の人だけと話していると、残りの8割の中から2割に食い込んでくる人や、トップ2割の人が抜けてしまったときに次に出てくる人を見出せないなんてこともあると思います。

 

須江監督は、自身の現役時代にレギュラーになる糸口を掴めず学生コーチとして裏方に回った経験から、練習や出場機会に関してレギュラー優先にならないように控えの選手にはすごい気を遣っていたそうです。

メンバーに入れていない選手にも個別で声をかけてデータを収集し、課題と解決策を伝え、常にレギュラーを目指すための指導を続けているのが、選手層の厚さにつながっているのでしょう。

 

そんな須江監督を見ている選手たちは、尊敬の念を込めて

「須江監督」ではなく「須江先生」と呼んでいるそうです。

1人1人に愛情深く接するからこそ尊敬されるのだと学びました。

 

 

常に一番コンディションのいい選手を使う

 

決勝戦で満塁ホームランを放った岩崎選手は、地方大会ではベンチ外だったそうです。

逆流性胃腸炎を患って約1年ほどチームから離れていた選手を甲子園でのメンバーに選出しました。

選手を評価する基準を明確にして、データを集め、選手個人個人と向き合っているからこその選出だったと思いますし、それを選手が理解しているからこそ、チーム一丸となって納得して優勝に進めたのだと思います。

 

結果論にはなりますが、その起用が功を奏し優勝がぐっと近づく結果になったと考えると偶然ではないでしょう。

どんなに実力のある人でも、常に最高のコンディションであるとは限りません。

そのコンディションを見極めて起用する、今までの実績ではなく、その時1番結果を出すであろう人に託すというのは、なかなかチャレンジングな選択だと思います。

 

ただ、そういった起用をするからこそ最後まで腐らずに努力し続けることができると思います。

常にだれにでもチャンスがある状況を作り出すことで競争も活発になり、他人事にはならず自分がチームを引っ張るという責任感が生まれると感じました。

 

人から信頼されるリーダーになる

 

須江監督のチーム作りについて書いてきましたが、一貫して言えることは「信頼関係を築くこと」だと思います。

評価基準を明確にして、全員とコミュニケーションをとり、1人1人に合わせた指導をする。

このことで監督と選手の間の信頼関係が築かれていったと思います。

 

「この監督は、自分が努力した分をしっかり評価してくれる人だ」

「全員にチャンスを与えてくれるし、1人1人のことを見てくれている」

という安心感が選手に生まれ、チームとしての成績も収めてきたからこそ信頼関係が紡がれたのでしょう。

 

もし、組織のリーダーを今している方は、この須江監督の教育方針を参考にしてみてください。

自分はリーダーではないから関係ないと思っている方も、実は関係してくる話でもあります。

人間1人では生きていけないので、何かしらのコミュニティに属することになると思います。

家族関係や友人関係、仕事での人間関係でも大切なのは信頼関係を築くことです。

 

「この人はしっかり話を聞いてくれる」

「好き嫌いではなくて、自分を認めてくれる」

そういった安心感を人に与えることは誰でもできると思います。

 

まずは自分からやってみると、周りの人間関係がよりよくなるのではないでしょうか。

私も須江監督の方針を見習って、よりコミュニケーションの量も質も高めていきます。

 

次回もお楽しみに!

それではまた!

 

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