口から出まかせがくれたもの | Hello from NJ

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私のブログへようこそ。

人には誰でも、必ず欠損しているものがあるそうです。誰かを必要としたり、誰かと助け合ったり、誰かに感謝したりするために。


私には欠損している能力や資質がたくさんあるけれど、その中でも1番大きなものが、勇気だと自覚しています。子どもの頃から、例え授業で手を挙げるのでも、本気で心臓が口から出るのではないか?(ピッコロが口から卵出すみたいに)というくらいにドキドキしていました。恐らく、「生涯で1番心臓ドキドキさせた選手権」があったなら、かなり良いところまで行くと思うんです、私。


さて、今日は夜に、遠くまで息子を野球に送らねばなりませんでした。ただでさえ苦手な運転。それも長距離、初めての街、夜道。ハードルがいくつも連なります。これはヤバいということで、子どもたちが学校に行った後、お母ちゃん、練習しました。それだけで、初めての街と言うハードルがなくなり、長距離のハードルも低くでき、余裕が生まれたので、我ながら、なかなか良い作戦だと思いました。


ところがですよ、いざ本番の夜7時、出発しようとすると、ナビが全く知らない道を示すのです。なんと、練習した道が、事故で渋滞し、全く違うルートを走らねばならなくなったのでした。焦りを私の背中から感じ取ったのか、息子が「ごめんね。」と言いました。それで私は、そんな風に思う余裕など本当はないのに、


「大丈夫だよ。初めてのことは、楽しいからね。」


と言いました。そして、自分自身の言葉を耳で聞いて、自分で励まされ、練習した時よりも気楽に運転出来たのでした。


まさか、口から出まかせに、自分で励まされることになろうとは。口に出してみるものですね、良いことはね。「私にはできる」とかね。自分の恐れと反対のことをね。たとえその時にはそう思えなくても。


(ジェーン・スーさんと、堀井美香さんのポッドキャストover the sunが面白くてですね。over the sunて、おばさん?って気付いたところでゲラゲラ笑いました。サグラダファミリアのように、いつまで経っても完成しないものは何ですか?という問いに、一緒に考えさせていただいたところ、私のサグラダファミリアは、フランス語でした。終わらないものの希望だったはずのサグラダさんは、ついに来年完成するそうですが、果たして、私のフランス語は。生きているうちに完成…しないだろうけれど、こんな時こそ口から出まかせにね。)