信じておくれ、日本の技術を。 | Hello from NJ

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私のブログへようこそ。

先日こちらのブログで、フラワーデザイナーの友人が、私を喜ばせようと、私のいけばなお稽古用の花を短く切って西洋風アレンジにしてくれた(してしまった?)話をしました。




今日またその友人が家に来てくれて、ちょうど私が、投げ入れという、筒状の花瓶に枝物を生ける練習をしていたら、


No No No No


と言うのです。


テープか紐を使わないと、こういう枝物は花瓶の中に立たないんだから。私に任せろ、やってあげるわよ!と言うのです。そこで私も、


No No No No


と言って(😂笑)、「大丈夫。大丈夫なの。これはアレンジではなく、いけばなと言ってね。日本の伝統文化の技術を信じておくれ」といいました。(日本は、釘を使わずに建物を組み立てる、木組みの技術の国なんや!)


それで、先生から教えていただいた通り、太い枝にハサミを入れて支柱を作り、かませながらお花をいけていくと、彼女は目をまんまるにして驚き、beautifulと言ってくれました。お花の高さや角度など、非対称なのに計算された調和があることにも驚いているようでした。日本の文化には、あまり派手さはないけれど、先人たちから受け継がれた奥深い哲学と、とんでもない技術がありますよね。


彼女が帰った後、子どもたちが怪我をしないよう、残りのボケの枝の棘を処理していたら、棘がまるで、これから咲こうとするつぼみを守るように生えていることに気がつきました。そのことにグッ🥺と来てしまい…残りを、「ここには脅かす敵はいませんから、どうか安心してください。」と心の中で声をかけながら切り落とさせてもらいました。


日本の伝統文化も、それを実現させてくれるお花も素晴らしく。特にお花は、主役級に美しいのに、同時に他を引き立ててしまうところが人間よりも…。敵わないなぁと思います。