お盆に思うこと | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

8月に入り、あっという間にお盆になってしまいました。
お盆には、たくさん思い出があります。
なにしろ、お嫁さんでしたから
こんな風習はなくなればいいのにとひたすら思っていたものです。
 
お嫁さんの仕事がなくなっても、
この風習がずっと残っていくとしても、できることなら卒業させてほしいと願ってました。

昨年の夏は、私は向こう側の者になっている可能性大でした。
その場合を想定して、いろいろと注文を残していました。
「千の風にのって」ではないですが、私はそこにいません。
いたくないです。
そこに私を埋めずに海に流して。
最後に流してほしい曲はコレとコレ。最後に着る服は決めかねてます。
 
ずっと前から決めていたことですが、急に言われた夫はびっくりしたでようですが、
私の希望は通りました。
これで安心です。
 
それとは別に、今年も規則通りにお墓にお迎えにいき、手を合わせて、お盆の準備をしています。
私はこの場所には眠らないのにと思いながら、他人事のように淡々と単純作業をします。
今年もこちら側にいる私を俯瞰している自分がいます。
不思議な感情です。
 
人はいずれ死を迎えますが、
具体的か抽象的か、覚悟できているかできてないか、
その意識の違いは大きく、なにかしらいつも準備中のような気持ちを持ちながら
思い残すことなく過ごせる事に感謝しています。