昨年の桜とこぶしの花 | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

桜続きの記事です。
 
昨年の桜の季節は、呼吸苦で歩くことが怖かったので、
桜を観に行くなんて無理だし、行く考えもなかったのですが、
勢いで行っちゃったんです。
それもちょっと坂のある桜山公園に。

 

その時(昨年)の桜の画像です↓
途中まで車で行けるからありがたいです。
桜前線はとっくに通り過ぎた時期だったので、落ちた花びらで道はピンクの絨毯。
キレイな風景は生きてる喜びを呼び起こしますね。
行って良かったです。
 
流れに身を任せてみるのも、
諦めて一度身をかがめるのも、
なにくそと頑張ってみるのも、いろいろありだなと桜を観て思います。
 
桜山に、咲き終わりのこぶしがポツンと咲いていました。
漢字では辛夷(しんい)と書きます。
この花の蕾は生薬です。
漢方薬に「辛夷清肺湯」というのがありますが、
「辛夷」の字と「肺を清める」という字で構成された薬名で分かるように、
辛夷の蕾が肺に良い効果を出してくれますよ、という意味が読み取れます。
 
鼻に良い働きをしてくれるのが辛夷の蕾です。
鼻がスッキリするシネオールという精油成分が辛夷に含まれているのです。
鼻と肺はつながっているので、鼻がスッキリしたら肺もスッキリ。
 
最初に辛夷の勉強をしたときには、
シネオール成分が花に含まれているのを知って「へえ~」。
それだけが頭にインプットされてしまいました。
シネオールは葉に多く含まれる成分なのです。
それが白く可愛いこぶしの花に・・!
漢方の奥深さや面白さに惹かれた植物の一つです。
 
こぶしの蕾の香りを嗅いでみたいのですが、
モクレンはあってもコブシには、なかなか巡り合えません。
もし、身近にコブシの花が咲いている方がいらっしゃったら、
ぜひクンクンしてみていただきたいです。
スッキリ爽やかなシネオールの香りだけでなく花の香りも加わって
きっときっときっと、素晴らしい香りだと思います(^^♪