年月の移り変わりと共に、同じようで変わってきたお正月の過ごし方。
一番多かったときは7人家族で元旦の料理を囲みました。
そこに里帰りした家族が加わると人数の把握ができなくなる時も。
おせち料理を作る量は半端なく、下ごしらえが私の仕事。
手は水で冷えて、サトイモやごぼうを切り続ける指先はアクで真っ黒、ガサガサ。
暖かい火の前に立つ仕事は義母。
・・・お盆とお正月に良い思い出なんかありません。
今では、子供たちが巣立ち、義母が亡くなり、義父は施設で過ごしています。
ついに今年は夫婦2人きりになりました。
私は病気だし、夫婦仲はけして良いとは言えません。
もうおせち作りは卒業すると宣言しました。
でも、寂しそうに言うわけですよ、夫が。
「え~・・食べたいな」と。
面倒だなと思ったのですが、
もし今年作らなかったら、更に来年はどうなるかわかりません。
一人でお正月を迎えている夫を想像してしまいました。
ただでさえ丸い背中をますます丸めてお酒を飲んでいる姿が浮かびました。
夫婦仲は悪くても長年の付き合いがあります。
可哀そうというよりも哀れさが漂う夫の姿しか浮かばないのです。
私がまだいるのに何も作らないのもなんだかな・・と考えなおし、作ることにしました。
そうして、我家の元旦はいつも通りに過ぎました。
やっぱりおせちを作る作業って1年の締めくくりにいいですね。
ずっと長年やって来たことをピタッとやめてしまうのは、
年末に何をしたらいいか、手持無沙汰でむしろ暇すぎます。
ミッション達成って感じです。
今年も小さな日々の目標をクリアして、
毎日に感謝して、
小さな喜びを見つけて、一生懸命に生きていきたいと思います。
皆さまにも楽しく美しい思い出がたくさん降り注ぎますように(^^♪