再発とアロマ | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

20年前、アロマの資格を取ろうと決めたのは、
アロマテラピーとの出会いをつくってくれたステキ女子(Mさん)との交流でした。
 
今は、アロマの資格が取れる協会がどれくらいあって、どんなカリキュラムを勉強して、
試験がどんな形式なのか、どの協会がお薦めかなど分かりますが、
20年前は何も分からなかったので、
Mさんの助言は頼りになりました。
当時は、アロマスクールも行っていませんから、
今でも彼女が一番最初の「アロマのお師匠さん」です。
 
それがずっと続くものと思っていましたが、途中でそれができなくなりました。
Mさんの再発です。
そろそろ5年を迎える時だったので、そうとう落ち込んでいたようです。
しばらく別荘に行ったきりになり、姿を消した時期もあります。
誰にも会う気力がなかった、と言ってました。
 
彼女は抗ガン剤はもちろん、何度か手術もし、治験にも協力し、あらゆる治療をしていました。
私は、これだけ治療に積極的で都内の有名病院に通っていれば大丈夫と信じていましたが、
別のガン友に
「いろんな治療をしてきて、もうこれ以上効果がみられなかったら、先が無くなるってことなのよ」
と、諭すように教えられました。
そうか、治るための治療ではないんだ。
こんなに頑張っても、最終的な治療が来る日があるんだ。
再発ってそういうものなんだと、自分の考えが甘かったのを知りました。
*あくまで20年前の話です
 
アロマの楽しさを教えてもらっただけでなく
再発するとはどういうことなのか、教えてもらいました。

私が再発をあまり落ち込まずに受け入れられたのは、彼女が案内人であり、お手本になっているからと思います。

私自身は、今は治療がうまくいって元気ですが、薬が効かなくなる時がくるのも覚悟できています。

 
最後までアロマテラピーを闘病生活に活かし実践していたMさん。
私もそうしたいと思います。
緩和ケアに入院したと聞き、遠慮してなかなかお見舞いに行けずにいました。

彼女との別れは、ある日みた夢が教えてくれました。

それは次回に書こうと思います。