苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)の話 | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

数か月前になりますが、シナモンの記事を書いたときにコメントを頂いたことがありました。
桂皮(シナモン)の配合されている漢方薬が飲みやすいとのコメントでした。
どの漢方薬を飲んでいるのか教えてもらいました。
「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」だそうです。
 
漢方薬の見慣れない漢字には拒絶反応が起きますね。(私もそうでした)
でも実は
薬名に全部意味が込められています。
例えば、配合されている生薬で名付けられているのが「苓桂朮甘湯」です。
 
「苓桂朮甘湯」は4種類の生薬名の一部分が使われています。
「茯(ぶくりょう)」「皮(けいひ)」「白(びゃくじゅつ)」「草(かんぞう)」
 
メインの茯苓と白朮は
身体の水分がうまく巡らないために起こるいろんな不調を改善します。
桂皮(シナモン)は温めることで水の巡りを助ける役目があります。
甘草(リコリス)は桂皮の働きを助けます。
*他にも様々な働き持っていますが、苓桂朮甘湯の場合はこんな感じ。
 
イメージすると、
湿気が多い季節に水の巡りが悪くなって、食欲不振や消化不良になりやすい人にお薦めです。
・水の巡りが悪いので冷え症やむくみやすい人に。
・水がお腹に滞ると、胃の不調。
・水が頭で滞ると頭重、めまい、耳鳴り。
・心肺辺りに水分が滞ると息切れや動悸。
・胃で滞ると食欲不振、消化不良、吐き気。
友人が原因不明のめまいで悩んでいましたが、苓桂朮甘湯で改善されました。
ある時は足が浮腫んでしかたがないと言うので、もしかしたら苓桂朮甘湯がいいんじゃない?と
試してもらいました。
娘は毎年6~8月に体調不良になります。車酔いしやすく、つわりもひどく典型的な水滞の例でした。
漢方薬は、1つの薬で身体のいろんな不調に対応できるのが面白いです。