レントゲンを撮らなかった訳 | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

乳がんの肺転移が分かったのは、
呼吸器専門クリニックの紹介で、総合病院の救急にかかった時でした。
 
救急の診察室で
言われた内容は予想以上の話が次々とありました。
頭の整理が追いつかないことが多々ありました。
 
救急の先生との会話で、
特定健診に1年前に行ったことも話になりました。
先生は「その時胸のレントゲン撮らなかったの?」と聞くのですが、
撮っていないので、「撮っていません」と告げました。
先生は、
「おかしいな、ホントに撮ってないの?」
普通、撮るでしょ?みたいな反応だったのが、とても不安になりました。
 
え?私だけ撮るのを忘れられたのかしら?と
健診をしたクリニックに疑心暗鬼になりました。
 
健診は、希望の病院に空きがなかったので、近所のクリニックで受けました。
行ってみると、
医師一人と、看護師一人、受付一人のアットホームなクリニック。
内心、え・・ココ大丈夫かな。
不安もありましたが、
採血が抜群に上手い医師だったので一気に評価が上がったのです。
*看護師でなく医師が体重も計ってくれました
*看護師は受付でおしゃべりをしていました
 
私はリンパ隔清しているため、術側の腕から採血ができません。
そのため、片側の血管はいじめられ続けて血管が細くなっていきました。
血管が消えた!と思うくらいですが、消えたのでなく奥に隠れてしまうそうです。
奥に隠れた血管を見つけて一回で採血した医療従事者を、乳がんになってから見たことがありません。
どの医療従事者も、最初は奥に隠れた血管を狙いますが、針を刺すだけでスカッと空振りします。
2~3回の刺し直しは当たり前でした。
 
ご近所クリニックの先生も、同じくその血管を狙いました。
そしてチクッとも感じさせない早業で採血をしたのです。
さすが!医者ってこんなに上手なの?もう次からもココに来る!
 
こんなに高評価だったのに、レントゲンを忘れちゃったのかな。。

あらためて調べてみました。

平成22年4月1日から、一定条件下で省略が可能となったようです。

つまり私はレントゲンを撮る必要があるという条件を満たしていなかったのです。

 

なかなか再発を疑うことが難しかった1年前でした。

もう少し掘り下げて躊躇せずに主治医の元に行けば良かったんですね。

回りくどいことをしていた1年前でした。