ガンになって得たもの | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

ある日の料理中

ふと

周りの何人かの女性を思いうかべた。

 

ほとんど乳がんにも他のガンにも罹っていない人ばかり。

不思議。乳がんは9人に一人が罹ると言われているのに、なぜ周りの皆は元気なんだろう。

 

たまたま私は乳がんに選ばれた。

ついでに再発にも選ばれた。

乳がんを経験したことをきっかけにアロマやハーブと出会い、
これを生涯の仕事にしようと、ここまできました。

ずっと、一貫して伝えたいことがあったからです。

「アロマやハーブは健康に役立つんだよ」と。

 

私自身は、お酒は飲むし、身体に良いことして来なかったし、部屋は香りに包まれていないズボラ生活。

それでもずっと再発しないでこれたのは、

講座中だけは、常にハーブティーを飲み、香りに包まれた空間にいました。

それが良かったのかしらね?なんて言ってきました。

 

まさかの20年後の再発に、

アロマやハーブが健康にいいんだよって言えなくなっちゃたな、と思っていました。

でも、

「乳がんって少し特殊で、ステージに関係なく一定量の方が再発してしまうものなので、
 こればかりは運のようなもの。
 むしろアロマハーブを上手に取り入れたからこそ、再発が驚く程にゆっくりだったのかも。」

と助言してくれた知人がいました。

 

その言葉がどれだけ勇気を与えてくれたか、

どれだけ嬉しかったか。

思い出すだけでウルっときます。

 

講師の必須アイテム「声」を無くして仕事を辞めましたが、

これは生きる希望を失くした感触そのもの、絶望に近かった。

声が戻った今(しばしの間だけかもしれないけれど)

かつての日常をちょっとだけ、

アロマって健康にいいんだよと伝えてきた続きを、

再び歩んでいけたら、と思えるようになりました。