声が戻りました | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

6月下旬。

声が以前より出るようになったと感じてきました。

放射線治療の1か月後には治ると言われていましたが、

それよりも長く待たされました。

やっぱり治らないなと諦めていた頃、気がついたら声の質が変わってきたのです。

 

7月中旬。

話すたびに

「声が出てきているかも」

「やっぱり声が出る」

「今日も大丈夫だ、出ている!」

段々と声が出ていることを実感していきました。

 

2021年以来の自分の声です。

 

声が出ない頃は、くしゃみも満足にできませんでした。

アニメ「ハウルの動く城」に出てくる犬ヒンと、

どこかのおじいさんのようなくしゃみ音を混ぜたような(どこかのおじいさん、すみません)

表現が難しいのですが、

とにかく変なくしゃみしか出なくて、人前ではくしゃみが出来ませんでした。

今は、くしゃみも普通にできます。

少し遡って7月4日は乳腺外科の診察日でした。

主治医Y先生は、珍しく風邪を引いて声が出なくて苦労していました。

医師も声が出ないとコミュニケーション取れなくて大変ですね。

 

説明の途中に咳が出て、痰が絡み、しゃべれなくて、苦しそうな主治医の代わりに

私がたくさん質問して話せばいいのかしら、

いや、それは反対に先生の負担になるのだと、

ここは早々に診察室を退散しました。

 

心の中で、

「ほらね、先生。声が出ないって思いのほか辛いでしょ~」と、ニヤリとした日でした。