管を抜いただけの跡に2針縫いました | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

胸膜癒着術が済んでからのこと。
胸水が100ml以下に減ったら、管を抜くと言われていましたが、
減ったと思えば増えたり、ちっとも変化がありません。毎朝、減ってない胸水を見てはガッカリしています。
 
4月24日、
この様子では今日も何もないと油断をしていたら、I先生と研修医が入ってきました。
「うん、変わりないね。じゃあ、今日抜こうか」
…管を入れるのも突然だったけれど、抜くのも突然です。
そして抜くのは研修医コンビの2人。
 
けっこう太い管なので、すでに皮膚に癒着して痛いんじゃないかと恐怖だったのですが、
もっともっと恐怖の「局部麻酔」を3本打たれました。
おかげさまで抜くのは痛くなかったけれど。。
そしてカチャン、カチャンと2針縫われて終了しました。
 
さあ、退院です。
 
針は、最初のうちは皮膚がむくんで腫れていたので目立たなかったのですが、だんだん浮腫みがなくなってくると、
まるでホッチキスの針が失敗したような形に出っ張っていきました。
触るとカッチリしてツルンとした針金のようです。
出っ張った針金を刺したまま、なにかの拍子にぶつかったらグサッとなるんじゃないか?とビビリの妄想が。。。
 
2週間後の抜糸はまったく痛くなく、やっと、やっと、本当に自由の身体になりました。
お風呂も入れます。
 
その後も2週間ごとにレントゲンは欠かさず撮っています。
それでしか胸膜癒着術がうまくいったかどうかの判断はできないのかもしれません。
 
あれから5か月過ぎていますが、まだ大丈夫。
大きく息を吸うと左肺がピリッと痛い。
右肺の水が少し増えてきている。心膜の水も少し増えてきている。
でも大丈夫。
 
諦めかけていた息苦しさがなくなり、普通に日常生活が送れることに感謝です。
こんなに痛い経験は初めてだったけれど、胸膜癒着術をして良かったと医療従事者の方達に心から感謝です。

今も、注射の跡や管を入れた跡が、お腹や背中にポツポツとたくさん残っています。

なかなか消えないものですが、記念すべき名誉の負傷です。