胸膜癒着術の続きです。
入院前から一番気になっていたのは、胸膜に薬剤を流し入れることでした。
ネットで調べると、使う薬剤は自己血や抗ガン剤やその他いろいろ。ちょっと怖い。
私の場合はユニタルクでした。
*本剤の投与により急性呼吸窮迫症候群があらわれ、死亡に至った例も報告されている。
急速に進行する呼吸困難等の臨床症状に注意する。 どんな薬剤も怖い面を持っていますね。
局所麻酔キシロカインを流したあとに、タルクを流します。
「じゃ、今から入れますよ~」
ドキドキ・・・あれ?何も感じません。
人によっては、冷たい感じがするとか、不快感があるそうですが。
次に体位変換です。右向きで寝る、左向きで寝る、うつ伏せで寝る、腰を高くして寝る。
最初は右下、スヤスヤ眠ってしまいました。
15分後、看護師に起こされて左下。
次が問題のうつ伏せ。やっぱり予想した通り、痛い。
腕でしっかり支えてお腹に重心がかからないように力をいれての15分。腕がプルプルです。
最後に下腹部に枕を差し込んで腰を高くして15分。
これを2回繰り返すと、あっという間に2時間です。
うつ伏せが辛かったこと以外は、ラクな2時間でした。
ネット検索によると、ほとんどの人が高熱を出すそうです。
胸膜が炎症を起こすわけですから当然です。
そして、眠れないくらい胸が痛くなるらしいです。
炎症があれば癒着が成功としたと判断される材料になりますから、ドキドキしながら一晩すごしました。
1時間たっても、一晩たっても、二晩たっても、平熱です。痛みも全然ありません。
あれ?もしかして癒着術はうまくいかなかったのかしら。
これはこれで不安材料になりました。
やるべきことは全て終わったので、いろいろありましたが管を抜けば退院になります。
あと数日、がんばろう。
痛いこともありましたが、この入院を境に日常が戻っていきました。
入院中は、
看護助手さんと会話を楽しんだり、鬼滅の刃・刀鍛冶の里編をアマゾンプライムで観たり。
そうそう!残り少ない余命なら鬼滅の刃だけは観てから・・という目標もあったのですが、
軽くクリアしました。
病院は乾燥するので手作りのクリームを持ち込んでいたのですが、それが看護師さんや看護助手さんに人気でした。
私の病室に入ると良い匂いがすると言われました。
シャンプーやトリートメントも、他とは違う良い香りだと、どの助手さんにも言われて、
いつの間にか私の仕事が知られて、興味がある人は仕事帰りに病室に寄って話をしていく人もいました。