今回の入院は、
カルテには「緊急入院」と書いてありました。
「緊急」と言われると、ただ事ではない気がしてしまいます。
入院する際に、食事のことを聞かれました。
食道が痛いので、たぶん何を出されても食べられないことを伝えました。
最終的に、重湯の次クラスのお粥(トロトロです)になりました。
流動食に近いものを半量で。
1歳児の離乳食より少ないような。。
初日初めての病院食、お粥を恐る恐る飲み込んだ時、
「痛くない!」
これは本当に嬉しかったです。
1か月ぶりの激痛のない食事でした。口内に広がるお醤油の香りも久しぶりでした。
いつしか離乳食に飽き飽きして、量も圧倒的に足りなくなり、体重が36キロまで落ちました。
退院してさっそく普通の食事(ハンバーグ)を試してみましたが、これも痛くない!
いつの間にか入院中に食道炎が治ったようです。水もむせることなく飲めるようになっています。
さあ!減った体重を戻さなければ。
入院中は、乳腺外科のY先生、緩和ケアのU先生、呼吸器のI先生が、毎日顔を見せてくれました。
(乳腺外科の)Y先生は、この病院には火曜日しか来ないはずなのに、毎日来てくれたことは嬉しかったです。
初日は「入院したんだね。どう?大変だったんだって?」
Y先生にはあれほど胸膜癒着術を渋っていたのに、そのあとすぐに入院して、ちゃっかり癒着術もしていると知ったら驚きますよね。
医師同士の連絡網が早いのと、ちゃんと情報共有されていることを感じました。
私が痛い痛いと騒いだのも知れちゃったようです。。
毎朝、外来診察が始まる前に胸部レントゲンを撮りました。
車いすを用意されましたが、歩いていきました。
唯一の運動です。
ある日レントゲン室の前で待っていたら、向こうから来た看護師さんが私に話しかけました。
「入院しちゃったの?大丈夫?」と。
見ると、放射線科の看護師さんでした。
数日前まで放射線治療に通っていた私が、管だらけでレントゲン室の前にいたのに気が付き、心配してくれたようです。
私といえば、スッピンで、コンタクトを外し眼鏡で、入院患者共通のレンタルパジャマなのに、よく気が付いてくれたなぁと、そちらに感動しました。
また、院内を歩いていたら、すれ違った看護師さんが
「この前、相談室で入院前の話をした者です!」と声をかけてくれた人もいました。
私の名前も憶えてくれていました。
その一言が、ものすごく嬉しかった。覚えてくれていたなんて。
(だって私は全然覚えていませんでした・・)
たくさんいる患者の一人、覚えられるはずがないと勝手に決めつけていましたが、そんなことないんですね。
治療も頑張っちゃおうかなと、単純に気持ちがポジティブになります。