入院中のあれこれ① | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

今回の入院は、

カルテには「緊急入院」と書いてありました。

「緊急」と言われると、ただ事ではない気がしてしまいます。

 

入院する際に、食事のことを聞かれました。

食道が痛いので、たぶん何を出されても食べられないことを伝えました。

最終的に、重湯の次クラスのお粥(トロトロです)になりました。

流動食に近いものを半量で。

1歳児の離乳食より少ないような。。

 

初日初めての病院食、お粥を恐る恐る飲み込んだ時、

「痛くない!」

これは本当に嬉しかったです。

1か月ぶりの激痛のない食事でした。口内に広がるお醤油の香りも久しぶりでした。

いつしか離乳食に飽き飽きして、量も圧倒的に足りなくなり、体重が36キロまで落ちました。

退院してさっそく普通の食事(ハンバーグ)を試してみましたが、これも痛くない!

いつの間にか入院中に食道炎が治ったようです。水もむせることなく飲めるようになっています。

さあ!減った体重を戻さなければ。

 

入院中は、乳腺外科のY先生、緩和ケアのU先生、呼吸器のI先生が、毎日顔を見せてくれました。

 

(乳腺外科の)Y先生は、この病院には火曜日しか来ないはずなのに、毎日来てくれたことは嬉しかったです。

初日は「入院したんだね。どう?大変だったんだって?」

Y先生にはあれほど胸膜癒着術を渋っていたのに、そのあとすぐに入院して、ちゃっかり癒着術もしていると知ったら驚きますよね。

 

医師同士の連絡網が早いのと、ちゃんと情報共有されていることを感じました。

私が痛い痛いと騒いだのも知れちゃったようです。。

毎朝、外来診察が始まる前に胸部レントゲンを撮りました。

車いすを用意されましたが、歩いていきました。

唯一の運動です。

 

ある日レントゲン室の前で待っていたら、向こうから来た看護師さんが私に話しかけました。

「入院しちゃったの?大丈夫?」と。

見ると、放射線科の看護師さんでした。

数日前まで放射線治療に通っていた私が、管だらけでレントゲン室の前にいたのに気が付き、心配してくれたようです。

私といえば、スッピンで、コンタクトを外し眼鏡で、入院患者共通のレンタルパジャマなのに、よく気が付いてくれたなぁと、そちらに感動しました。

 

また、院内を歩いていたら、すれ違った看護師さんが

「この前、相談室で入院前の話をした者です!」と声をかけてくれた人もいました。

私の名前も憶えてくれていました。

その一言が、ものすごく嬉しかった。覚えてくれていたなんて。

(だって私は全然覚えていませんでした・・)

たくさんいる患者の一人、覚えられるはずがないと勝手に決めつけていましたが、そんなことないんですね。

治療も頑張っちゃおうかなと、単純に気持ちがポジティブになります。