放射線治療が始まりました | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

3月末(3月24日)に、全10回の放射線治療が始まりました。

 

医師の丁寧な説明があり、サインをしました。

今まで、いろんな検査や薬の同意書にサインをしましたが、今回は「病状」の項目に「乳がん・縦隔リンパ節転移」と書いてありました。

ちなみに化学療法(イブランス)の同意書には「乳がん再発」と書いてあります。

なんとなく医師達から「肺だね」「心臓の膜がね~」「縦隔だよ」とあちこち転移してるのは分かりましたが、

文字でハッキリ書いてあるのを見たのは、これが初めてです。

 

今回の照射は、この縦隔に行います。

 

説明書は「目的と期待される効果」の項目よりも、「予想される有害事象」の項目がやたらと多い。

有害事象とやらに対する覚悟もなく放射線治療を始めてしまったことに、すこしだけ迷いがでました。

が、乳がん部分切除の仲間達は皆、放射線治療をしています。

私は全摘出だったので今回が初めてなだけ。

みんなやっていることだもん、大丈夫と言い聞かせました。

思ったより何事もなく1回目が終わりました。

帰り道、スーパーに寄った時にフラッと船酔い状態になったけれど、それも1回きりでした。

 

月~金、午前か午後に決めておけば予約もいらない。

治療時間が短いのと、そんなに患者も多くなかったためか、ほとんど数分待ちで治療ができました。

イヤだったのは身体に何色かのペンで線や点を描かれること。

身体(胸)のすぐ目の前に男性技師たちの視線があり、遠慮なく線を描くので、もう少しデリカシーのある方法があればいいのにと思います。

 

その日の夜、お風呂に入る際に、その線を見た時はゾッとしました。

見てはいけないものを見てしまったような、悍ましいものを見てしまったような。

自分が自分でない身体になって、人体模型になったような気分でした。

 

放射線科では2人の放射線医師とお話をすることができました。

医師によって説明や見解を聴くのは好きです。

自分なりに解釈しやすくなります。