元の主治医が説明してくれました | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

3月中旬。20年前の手術から10年間お世話になった元主治医(Y先生)の説明を聴きました。

勝手に診察に行かなくなって10年、最初の手術から20年。

今さら再発してすみません、会わせる顔がないので緊張します。

 

Y先生は手術前のわずかな隙間時間を作ってくれていました。

挨拶もそこそこに、Y先生は

「縦隔だね」「乳がんの転移で縦隔に出た人は今のところ(あまり)いないんだよね~」

私「え・・」

(縦隔って何?聴いたことがない。それに転移ではないかもしれない?)


ひととおり説明をした後に「O医師とも相談しているけど同じ見解だよ」と言われました。

*O医師とは「今さらこの病院に来られても困る」「ここに来てもやることがない」と説明すらしなかった乳腺外科の医師です。

そのあとも何度か「O医師も同じ意見だ」「O医師とも話し合っている」と情報を共有しているのが分かる言い方でした。

(ああそうか。私がクレームをつけたと思っているんだ・・)、何か質問しかけると話を遮られて、イライラしているのも伝わりました。

Y先生は向こう側の人なんだなと思わざるを得ませんでした。

手術前で忙しかったのも理由だと思います。

 

でもいいのです。

苦手意識が芽生えてしまったO医師でなければ・・・。

Y先生も手術前にわざわざ時間を作ってくれたし、少し悲しかったけれど感謝しかないのです。

Y先生の話では、再発かもしれないけど確実にそうとも言えないと、あやふやな話でした。

「きちんと検査をするには縦隔から細胞を取る必要があるけれど、場所が危険なのでそこまでしなくてもいいだろう」

「腫瘍マーカーが上がってきているので、乳がんの再発とみてやっていきましょう」と

CDK4/6阻害薬「イブランス」を勧められました。

 

この日も驚く話ばかりで混乱しましたが、イブランスは悩むことなく受け入れました。

 

 

この頃は、診察のたびに予想以上の話が出てくるので戸惑うことばかりでした。

仕事上、解剖生理学はある程度知っていましたが「縦隔」という場所は知りませんでした。

調べると身体の不調はすべて縦隔だったと分かり、どうしてそこなんだ!どうしてそこに悪い奴が取り付いたんだ!と

悪い奴らを問い詰めたいです。

声が出ない、息苦しい、飲み込みづらいなど、相変わらず悪化の一途をたどる日々だけど、

まだ自分でなんでもできるし身体は動きます。

この日から、CDK4/6阻害薬イブランス&ホルモン療法薬フェマーラ(レトロゾール)が処方されることになりました。

Y先生が主治医になり、O医師とはサヨナラです。