緩和ケアでは、もう一つ指導されたことに「介護申請」がありました。
当時は体調も悪く、それ以上良くなることが想像できず、近いうちにお世話になるのは必須と、躊躇することなく市役所に行きました。
それに20年前の乳がん初発の時に知り合ったガン友が再発したときにも、介護保険を使ってたのを知っていました。
すぐに申請したのですが、介護認定の通知は約2か月半かかりました。
あまりに通知が遅いので「申請が通らなかったんだ。介護するほどではないと却下されたんだ。」と思い込み、
すっかり忘れて過ごしていました。
ところが忘れていたのに5月24日に届いた「要介護1」認定の手紙。
封筒を開いて「要介護1」の文字を見た時は、
要支援でなく要介護か・・。
「あなたは介護を受けられるんですよ、それだけの重病人ですからね」と宣言されたようで、
何とも言えない複雑な気持ちになりました。
なんでもそうだけど、人の気持ちってその場になってみないと分からないものです。
何気にショック。
頭の中で「要介護1」がリフレインします。
私はまだ平気、なんて意味のないプライドが崩れ落ちました。
介護認定書には手続きなどの説明が書いてありましたが、ろくに読まずにそっと引き出しに隠しました。
・・・いつか必要になった時に引き出しを開けることにします。
緩和ケアの初受診では、
・乳腺外科の担当医を変更してくれたこと
・フェマーラ(レトロゾール)を処方してくれたこと
・酸素吸入器を使うようにしてくれたこと
・介護保険の申請をするように教えてくれたこと
今まで何もやることがないと諦めて重苦しい気持ちだったのが一気に軽くなって、大袈裟ですが希望の光が見えたように感じました。
ただ、軽くなった気持ちとは裏腹に身体の調子が上向きになるのは、もう少し先のことになります。