ガン封じのお寺に行ってみました | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

神仏信仰はしていません。
神頼みや占いより、自分の考えで選択する、自分が努力する、その結果は自分の責任だと考えています。
 
それとは別に神社仏閣に行くのは好きです。
歴史を感じることや圧倒される建築物や空気感は、やはり異空間なのでそこに身を置くのは好きなのです。
ガンに良いと言われる神社仏閣に行ってみるのも良いなと思い立ち、お盆中に行ってみたお寺があります。
ガン封じを前面的に謳っているお寺です。先代の住職さんが自らのガンを封じたと現住職から話を聴きました。
 
お参りしていると住職がたまたまいらっしゃって、話しかけられました。
何のために来たのか。何を願ったのか。誰が罹患しているのか。など聞かれました。
 
祈ることはいつもどこでもいつも同じにしています。

再発なので治ることは望んでいないけれど、自分の足で好きなところに行ける今が続いてほしいこと。ブログでたくさんの人たちが頑張っているのを知ったので、ガン仲間の元気が共に続きますように。

 

住職は
その皆とは誰なんだ?知り合いなのか?他人ではなく自分が治ることだけを祈るんだ!
治りたい、治るんだという「気」が無くてどうする!
…私、怒られてる?

初発から20年後に再発、CT画像で体内にあるたくさんのガン細胞の固まりを見て、これでも「治すんだ!」と思う人がいるとしたら、この世でやることがよほど残っている人ではないでしょうか。
私は20年前に寛解した時から、残りの人生は心残りがないようにやりたいことを大切にして生きてきました。
途中すっかり再発の不安など忘れて油断してしまいましたが、再発してみると20年も元気にやりたいことができたのは奇跡のようです。
残りはどれくらいあるか分かりませんが、更に悔いなく過ごしたいだけです。
 
がんと共にこのまま、元気な今の状態が長く続きますように、と願うのは弱いのでしょうか。
住職に「喝」を入れられて、しばらく考えてみましたが、やはり私の気持ちは変わりません。
諦めているとかネガティブだとか言われるかもしれませんが、
心残りなく最後まで楽しく穏やかに過ごせれば幸せです。