同室の個性的な面々 | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

心臓の水が抜けて管が抜ければ、病院でやることはなくなります。退院です。

身体の自由を奪っていた管がなくなり自由がやってきました。たった5日間だったのに、ものすごい解放感と明日は退院という自由。

その日、なぜか突然に病室の移動がありました。個室から3人部屋に。有無を言わせない雰囲気。

まあいいか、たった一日くらい大部屋の体験もいいのでは?と思ったのが甘かった。

次回からは、我儘だといわれても個室オンリーで行こうと決めたのでした。

同室になった一人は、お昼寝でも大きないびきで寝る人で、まさかの夜は男性顔負けのいびきをかく人でした。

もう一人は、テレビはイヤホンをしないで観ます、携帯電話はマナーにしない上に大きな声で遠慮なく話します。夜中は自分につながっている医療機器がビービーと警告音を鳴り響かせても気にしない人でした。耐え切れずに私がナースコールをする始末。

ほとんど寝ることができないにぎやかな一晩でした。

 

退院してさっそく外食しました。食べたいものが食べられる自由。自分で車の運転ができて行きたいところに行ける自由。当たり前だったことができる自由が、私に生きている喜びを教えてくれました。

次の診察まで10日あります。

入院中に病理の結果が出るはずでしたが、出ませんでした。さすがに10日後には今後の治療方針が決まるのだろうと思っていたのですが、それでも結果が出なかったのです。何故そんなに時間がかかったのか、理由は分かりません。