2023年1月末の長い1日の話です。
始まりは、息苦しさ。どうすれば息が入ってくるのかわからない、酸素が入ってこない。怖かったです。
やがて呼吸困難は落ち着きました。
さすがにただ事ではないと、その日の仕事をキャンセルし、呼吸器専門クリニックを探し、当日すぐに予約をいれました。
呼吸器と言えばコロナと関連があります、クリニックもそうとう忙しかったと思いますが2時間くらい待つ覚悟があればと受け入れてくれました。
あの返事を貰えなかったら、
医者嫌いの私のことです。もう息が吸えるようになったからいいや…と、
ずるずると診察を先延ばしにしていたことでしょう。
待合室には入らずに車の中で待機するように言われました。
2時間待ち、やっと携帯が鳴りました。
中に入れるかと思いきや案内された場所は裏口です。裏口からベッドが一つある隔離部屋に入ります。
全部、携帯電話からの指示です。
しばらく待機していると看護師がやってきて、問診してレントゲンを撮りました。
そして、炎症を抑える点滴をする指示が出たようです。
点滴の準備をしていると隔離室の電話が鳴り、看護師が何か話しています。
看護師が「点滴はなくなりました。これから先生が来て説明があります」と言って
点滴を片付けていなくなってしまいました。
またしばらく一人で待機。
この30分後に、初めて医師が隔離室に入ってきました。
医師はレントゲンを見せながら「これがあなたの肺です。左の肺と心臓をみてください。真っ白です。
これは肺炎か心不全を起こしています。今すぐに紹介する病院に行ってください。
今日は土曜日で診察時間が過ぎていますから、救急受付に行ってください。」
結局その日は緊急入院になりました。
お昼も夕飯も食べてなかったことに気付きました。
緊急入院という出来事はお腹が空くという感覚を失わせていました。
あの日、本来の予定だった講座はキャンセルになり、関係した会社の皆様、受講する予定でいた皆様に
多大な迷惑をおかけしました。
本当に今でも悔やまれます。
あと1日だけ遅く呼吸困難が起きていれば仕事ができたのにと
今でもおバカな考えが浮かぶのです。