20年後に乳がん再発があるということ | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

2021年秋

世の中は新型コロナウイルスが猛威を振るっていたころ。

ある日、突然声がかすれてうまく話ができなくなりました。

私の仕事は資格講座の講師です。

講座は声が出ないことには進められません。毎日のように、いろいろな講座で短いときで2時間、長いときは6時間、声を出す仕事でした。

 

突然声が出なくなるのに、突然治ることはないんですね。。

 

いつになっても治らず、とうとう耳鼻咽喉科に行きました。

結果は「声帯が真っ赤に腫れていますね、なるべく喋らないように。もし改善しないなら1週間後にまた来てください」

喉が痛いわけでもなく他に気になる症状がなかったので、声は治りませんでしたがそのままにしていました。

なぜならまだかすれ声が出ていたし、たまに良くなることもあったからです。

 

まさか2年後には仕事に支障が出るほど深刻なことになるとは想像もできませんでした。

2022年には次の症状がでました、空のげっぷです。

起床すると何も食べていないのに、げっぷからはじまる朝になりました。変だな。

気が付くと飲み込むときに食道のあたりに違和感もありました。

かすれ声も相変わらずでした。

自己診断で逆流性食道炎だろうと思い、人生初の胃カメラに挑戦しました。

結果は異状なし、綺麗な胃と食道だと言われました。

 

それはそれで安心しましたが疑問は深まりました。

2022年春に初の胃カメラを撮った話 | 小さな花のひとりごと (ameblo.jp)

その時の詳細を書いています↑

 

その頃は時々、背中(肩甲骨周辺)が痛くなることがありました。

徐々にこの背中の痛みは頻繁になっていきました。

痛みで眠れずにうずくまったり、じっとしていることができない痛みになる時もありました。

痛みを我慢するために過呼吸になり吐くほど痛いときもありました。

それでも一晩経つと痛みは消えているのです。

 

2023年1月末、仕事で駅まで向かうとき、歩いていて息が苦しくなりました。

呼吸がうまくできません。息が入ってこないのです。

この呼吸困難は2度目でした。

息が苦しい、死ぬかもしれない、怖い、どうしよう。

 

しばらく駅のベンチで息が戻るのをまちながら、

これは尋常ではない、医療機関にいくべきだと覚悟を決めました。

今までは何科を選べばいいのか分からなかったのですが、この症状はあきらかに「呼吸器」です。

 

これが私の乳がん再発のスタートになりました。