各施設の所管によって、評価委員会のあり方もさまざま。
①5日は「豊能広域こども急病センター」(指定管理者:箕面市立医療保険センター)
②6日は「市民会館(グリーンホール)」(指定管理者:財団法人文化振興事業団)
「メイプルホール」 (指定管理者: 〃 )
「箕面文化・交流センター」(指定管理者:箕面都市開発株式会社)
「生涯学習センター、公民館」(市直営)
指定管理者制度が始まって、今年度、はじめての評価委員会が開催されています。
指定管理者制度とは、地方自治法の改正により、
公の施設の管理を法人や市民団体が行うことにより、
サービスの向上を目指し自治体の経費削減をはかるという目的で、2
003年度に制度化されました。
現在箕面市では、39施設を30の指定管理者で管理・運営しています。
しかし、この制度の導入で、本当にサービスは向上したのか。
市の経費は本当に削減されているのか、
法人に委ねることで、情報公開が後退していないか。
これらを、第三者機関にチェックしてもらう、
という評価がはじまりました。
このような評価は、この制度が開始した当初から、
私たちが提案・要望していたことであり、
実現したことについては、一定、評価したいと思います。
また、資料作成とともに、この会議は夜7時からの開催でしたので、
とくに職員の方々は大変ご苦労なことだと思いました。
しかし・・・
①と②とでは、随分内容が異なっていました。
①については、豊中、吹田、池田、箕面の各市立病院・小児科医の方々が評価委員となり、
様々な指摘や提案などが行われましたが、
②については、たとえば評価委員である議長さんが、
予め事務局(職員)が用意した原稿を棒読みで、
「ご意見の大半は肯定的であったと思われますが・・・」
などと出来レースというか、予定調和というか・・・
委員の意見を聞く前から、問題なしという答えが用意されていたのには
少々呆れてしまいました。
また、各評価委員の方々からの、
市民サービスの向上がどのように図られたのか、とか
費用対効果がどうだったのか、などの観点からの
鋭い意見や、厳しいチェックは殆どありませんでした。
今回は制度が始まって以来のはじめての評価委員会ということで、
どの施設も同じようなアンケートを実施しています。
①の施設が、3055人にアンケート用紙を渡し、
回収率が57%(1741人)だったのに対して、
②の各施設は、回答数が54件、65件、66件で、回収率は不明。
さらに箕面都市開発㈱にいたっては、
収支報告書も添付されておらず、ずさんそのものでした。
いずれの定管理者も自画自賛のオンパレードで、
「100%のお客様に期待通りご利用いただきました」(グリーンホール、メイプルホール)、
「アンケートの満足度97.8%」(サンプラザ/文化・交流センター)
など、唖然とする報告書でした。
今後、評価方法について、しっかり議論していかねばと痛感しました。
言葉のない人の思いを、どう受け止めるか。
「障害者自立支援法」から「障害者総合支援法」の制定、
「差別基本法」制定に向けた流れの中で、障がい者市民の声を十分に反映させることなく、
法律が整備され、政策決定されていくことに強い危惧を抱いています。
そのような流れのなかで、この日の講演を意義深く聴きました。
講師は、毎日新聞社の論説委員、野澤 和弘さん。
いじめや引きこもり、薬害エイズ、児童虐待や障がい者虐待などに
取り組み、ご自身も重度障がい者の親として、
千葉県の「差別禁止条例」制定に関わってこられた、とのことです。
障がい者の暮らしや、
施設の様子など、オープンにされていないことが多い。
また介護労働の現場も過酷で、
ストレスが当事者に向けられることも少なくありません。
「障害者虐待防止法」の目的や意義について、
虐待の生々しい事件や現場の紹介、
当事者や家族の問題など、
多角的に丁寧に語っていただきました。
残念ながら、会場と講師の意見交換はありませんでしたが・・・
箕面市においても、昨今、人権施策が後退しています。
(人権問題にかかわる人たちが異口同音におっしゃっていますし、
私も実感として、そう感じています)
2050年には、半数が高齢者と障がい者になると言われています。
互いを尊重し、ともに支えあえる共生社会に向けて、
どこでも、誰でも、このような課題について話し合える場や
当事者との交流の機会が、もっともっと必要だと思います。
今後、箕面市において具体的に何ができるか・・・
当事者の方々の声も聴きながら、
具体的に提案していかねばならないと、強く思いました。
新しい広場を作る、社会における芸術の役割
知人から大阪音楽大学主催で興味深い講演会のお誘いをいただき、
庄内にあるミレニアムホールへ。
平田オリザさんは劇作家・演出家であるとともに、
大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授でもあります。
これから、大阪大学の大学院生は演劇が必須科目になるんだそうで、
頭を柔軟に、コミュニケーション力を養えるようにするのが目的とか。
さて、講演の内容は見事に整理されていて、分かりやすく、
またお話も聞きやすくて、あっという間の90分でした。
アートマネージメント(社会における芸術の役割)の大切さが、
あらためてよく分かりました。
どこかの首長さんは、芸術・文化には関心が薄く(というより敵視している?!)、
文化予算をどんどん削減していますが、
平田オリザさんは「文化行政は究極の公共事業」と言い切っています。
以下、講演の概略です(かなり省いていますが・・・)
効率優先の経済は、地方都市の風景を変えた。
郊外型ショッピングセンターを作り、
そこへ中産階級は車で買い物に行き、
中心市街地は空洞化する。
これは1979年のアメリカに似ている。
消費社会は(開発を促進し・・・鎮守の森が消え)時間や空間を失わせた。
経済活動からは無駄と思われたもの(床屋・銭湯・駄菓子屋ETC)は、
実はコミュニティスペースであり、情報ステーションであり、
例えば駄菓子屋さんなどは「無意識のセーフティネット」であった。
経済優先・効率優先社会は、無駄なものを排除し、
市場原理は地方都市ほど強く働く。
若者の居場所がない、成功の道筋が1つしかないなど
引きこもりやいじめの問題も地方都市の方が深刻化している。
これからは、重層性のある社会が必要。
現代社会と折り合いのつく「新しい広場」を創ること。
新しいコミュニティ、さまざまなメニューが必要。
そして行政はNPOなどへの協力を行う。
皆が一致団結し、
誰もが誰もを知っている小さな強固な共同体から
誰かが誰かを知っている緩やかなネットワーク社会へ
質の高いアクティビティ → こお網目の接点に文化・スポーツを活用する。
そういうネットワーク社会を創らないと
もう日本社会はもたない。
スラム化した欧米では、文化・芸術施設をつかって
マイノリティが参加しやすい仕掛けを、作っている。
中高年の孤立化・孤独死は深刻である。
今こそ「文化による社会的包摂」(人間を孤立させない)が重要。
地縁血縁関係の崩壊や長引く不況によって孤立しがちな人を
文化活動などにより社会にもう一度包摂していく<社会とつながる>
*フランスのナント市では文化による都市の再生を実現し、
「ナントモデル」といわれている。
同心円上の集客、市民参加型で
地元が誇りに思う観光アイテムでないとダメ。
*金沢市の21世紀美術館は、宿泊客のV字回復をはたした。
コンテンポラリーアート、体験型、小中学生の鑑賞教育でリピーターが多い。
まち全体を元気にすれば、まち全体が潤う。
地域に愛されるもの・・・強み・誇り・付加価値は、
(コンサルに丸投げではなく)
自分たちで考えないとダメ。
子どものときから生の良質な文化教育が必要だ。
”文化の自己決定能力”を養うべきで、
地元に有能な人材を残す仕組みが必要。
冒頭と末尾に宮沢賢次の『農民芸術概論綱要』から
誰人もみな芸術家たる感受をなせ
などの詩の引用がありとても印象的でした。
最後に「自分の活動が、社会とどういう風に役立つか、考えてください」
というようなメッセージで締めくくられました。
すとんと腑に落ちる講演内容で、私も希望や元気をいただきました。
箕面市も文化行政には後ろ向きなので、
何とかしていきたいなと思います。
恒例になってきた「みのおピースフェスタ」は約30団体が協働で開催しています。
サンプラザ8階の会場はこの日も満杯となりました。
今年は反原発・反基地問題をテーマに、朝日新聞記者の伊藤千尋さんに講演いただきました。
海外支局の経験や幅広い取材、持ち前の反骨精神、ジャーナリスト魂が満載の、
とても分かりやすく、あっという間の2時間でした。
ただ「反対」と言ってるだけでは原発をなくすことはできない。
地球を活かし、市民の手で自然エネルギーへの転換をはかろう。
という「対案」を示しながら運動しようという行動提起に始まり、
歯に衣をきせない、明快な語りと、マスコミがあまり報道していない各国の
原発事情や日本の憲法9条の評価など、興味深いものがありました。
「黙っていたら、世の中変わらない」
「行動しよう!」
という呼びかけは、会場全体が頷いていたように思います。
未来への展望や元気をいただきました(^^)
議員報酬の減額20%カットを取り下げ(大阪維新の会)
議会用作業服、ヘルメット、長靴などの予算を要求
23名の議員中、会派を組まない無所属議員が3名います。
無所属の議員は幹事長会議に出られないため、
その結果報告を議会事務局から受けます。
18日の幹事長会議は1時間以上かかったとのことですが、
報告を聞いていて、いくつかの会派の迷走ぶりが伺えました。
1つは、議員報酬について大阪維新の会から20%カットが提案されていたのですが、
それが取り下げられた、とのこと。
で、今まで通りの6%カットを、この9月議会ではなく
12月議会に提案しなおすのだそうです。
理由は?です。
たしか、大阪維新の会は報酬20%カットを公約にして選挙を闘っていたはず。
撤回するなら、やはり説明責任があると思うのですが・・・
2つ目は、自民党民主クラブが提案していた「無線LAN導入に伴うパソコンの購入」について
これも「会派内でまとまっていなかったから」と撤回。
だいたい、幹事長会議に会派内で意志一致できていないものを提案するってどうゆうこと?
これもあり得ないというか、いったいどうなってんの?と言わざるをえません。
3つ目は、この財政難に「議員用」の作業服やヘルメット、長靴を買うための
来年度の予算要求が行われること。
そもそも理由がよく分からない。
予算要求には明確な目的や位置づけが必要。
今までもヘルメットや長靴は必要な場合は、借りていたし、
作業服がどうしても必要なシーンなど、なかったのに。
私としてはこれは無駄使いだと考えます。
さて、少し期待したいのは、議会改革について。
無会派の議員の意見も聞けるように、という声も上がっていたようで
是非、公開の場でしっかり議論できる体制になるように願いたいと思います。
最後に、市長部局から先日、意味がよく分からない文書が議会に提出されました。
委員会審議における資料提出要請は「真に必要なものに限っていただきますよう」
などと書かれていました。
こちらとしては「必要なもの」さえ、提出していただけてないのに、
「何を言う?」という心境です。
この文書に対する各会派の意見はさまざまだったようですが、
理事者の対応もハチャメチャではないか・・・と感じます。
なんせ、幹事長会議に出て意見が述べられない、というのはとても歯がゆい。
議会の毅然とした対応が求められますが・・・
何はともあれ、この先が少々思いやられる!?
議会用作業服、ヘルメット、長靴などの予算を要求
23名の議員中、会派を組まない無所属議員が3名います。
無所属の議員は幹事長会議に出られないため、
その結果報告を議会事務局から受けます。
18日の幹事長会議は1時間以上かかったとのことですが、
報告を聞いていて、いくつかの会派の迷走ぶりが伺えました。
1つは、議員報酬について大阪維新の会から20%カットが提案されていたのですが、
それが取り下げられた、とのこと。
で、今まで通りの6%カットを、この9月議会ではなく
12月議会に提案しなおすのだそうです。
理由は?です。
たしか、大阪維新の会は報酬20%カットを公約にして選挙を闘っていたはず。
撤回するなら、やはり説明責任があると思うのですが・・・
2つ目は、自民党民主クラブが提案していた「無線LAN導入に伴うパソコンの購入」について
これも「会派内でまとまっていなかったから」と撤回。
だいたい、幹事長会議に会派内で意志一致できていないものを提案するってどうゆうこと?
これもあり得ないというか、いったいどうなってんの?と言わざるをえません。
3つ目は、この財政難に「議員用」の作業服やヘルメット、長靴を買うための
来年度の予算要求が行われること。
そもそも理由がよく分からない。
予算要求には明確な目的や位置づけが必要。
今までもヘルメットや長靴は必要な場合は、借りていたし、
作業服がどうしても必要なシーンなど、なかったのに。
私としてはこれは無駄使いだと考えます。
さて、少し期待したいのは、議会改革について。
無会派の議員の意見も聞けるように、という声も上がっていたようで
是非、公開の場でしっかり議論できる体制になるように願いたいと思います。
最後に、市長部局から先日、意味がよく分からない文書が議会に提出されました。
委員会審議における資料提出要請は「真に必要なものに限っていただきますよう」
などと書かれていました。
こちらとしては「必要なもの」さえ、提出していただけてないのに、
「何を言う?」という心境です。
この文書に対する各会派の意見はさまざまだったようですが、
理事者の対応もハチャメチャではないか・・・と感じます。
なんせ、幹事長会議に出て意見が述べられない、というのはとても歯がゆい。
議会の毅然とした対応が求められますが・・・
何はともあれ、この先が少々思いやられる!?