父の成年後見の申請手続き中。 | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

沢山の書類、家庭裁判所では3時間!でも、手続きはまだまだ続く・・・

よく「成年後見制度をわかりやすく」というスローガンを見聞きしますが、
(私自身も、もちろんそのように考えますが)
あらためて、労力とお金がかかる制度だなぁと痛感します。

何十枚もの書類を提出し、
家裁では3時間以上もかかりました。
時間予約をしているのもかかわらず、待たされる時間の長いこと!

また、面接官は入れ替わり立ち代わり異なる人が現れ、
同じ内容の話を何度もしなければなりません。

さらに驚くことに、
市役所なら、職員さんは部課名と指名・写真の入ったタグを身に着けています。
介護保険の調査員さんも、どこの誰かが分かる身分証明書を提示しなければなりません。

市民のプライバシーを根掘り葉掘り聴くわけですから、
当然、聴く側も名乗って当然だと思います。

しかし、家裁の調査官や書記官をはじめ、職員の方々は、
せいぜい口頭で苗字をさらっと述べるくらい。
名刺を求めてもくれない。もちろんフルネームは語らない。

そして、なかには上から目線でものを言うのですから、
公務員とはいえ、およそ「全体の奉仕者」という使命からは程遠いように感じました。

手続きはまだまだ終わらず、
父の主治医の「後見相当」という診断書や福祉事務所のケアマネージャーが懇切丁寧に書いてくださった上申書では物足りないということで、鑑定(5万円)が必要となりました。

成年後見制度の申し立ては非常に複雑で、
戸籍謄本や家族関係図、きょうだいの同意書、財産目録、上申書のほか
後見希望者の調書も必要です。
もちろん当事者の履歴や現状についても書面で提出。
1か月の収支計画書や、これまでの使用状況など、事細かに書類提出しなければならず、
過去にさかのぼって、書類を作成し、かなりの労力を必要とします。

もっとも、後見制度を悪用した事例もあるので、厳しくなってきているという傾向にあるのかもしれません。

それでなくても、家族が認知症になり心身ともに疲れているであろうということに対する配慮は
あまり感じられず、きわめて「事務的に」面接が行われました。

私は専門家の助けを借りて、この手続きを進めていますが、
そうでない方々は、さぞ大変だろうなと思います。

また晴れて後見が決まってからが、大変です。
月々の収支報告をチェックしてもらうことになるので、
事務処理が発生します。

たぶん、多くの人は一度はこの制度を考えたものの断念しているのだろうと思います。
誰のための、何のための制度なのか・・・
今後、単身世帯が増加していけば、誰がこのような手続きをしてくれるのだろう?

単身世帯4割の時代は、確実に迫っています。