交通対策特別委員会を傍聴。 | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

12時過ぎ終了、というスピード審理。

北大阪急行線延伸や、オレンジゆずるバスの運行テスト、新名神高速道路の進捗などについて質疑が行われました。委員は計10名(委員長含む)。

北急延伸については、現地調査が終わり、地盤調査の結果を実施設計に反映させる、
2013年は「動く年度」になるという。
ただし、関係機関と検討中であるため事業費については現時点で説明できないとのことでした。

現在、農地の保存(緑の保存)について地元地権者の意向としては、
鍋田川の東西で大きく異なり、
東部は営農を希望されているが、西武では道路整備を望む傾向にあり
昨年11月の時点で7割強が道路整備を希望している状態なのだそうです。

市としては、東部の市街化調整区域については従来通り緑保全に力を入れていくと言っていますが、
延伸に伴い、やはり田畑の緑が激減していくのでしょう。
今、農地を貸してもらって農業をやりたい、という声をこの箕面でもよく聞きます。
若い人が、本格的に有機農業に取り組んでいますし、農地の後継者がいないということではないと思いますが・・・これからの箕面のまちの風景・・・地産地消や自然と寄り添った貴重な風景がコンクリートに替わっていくのかと思うと、残念でなりません。

子どもたちの未来に自然を残せないばかりか、
多額の借金、行き交う車やトラック、人口的な緑・・・大人の責任は大きいとつくづく思います。


オレンジゆづるバスについては、実証運行の最後の年にあたり、
運行ルートや停留所の変更、収支の考え方などについて議論になりました。

今回の大きな変更点としては、
①利用者の少ない日曜日は目的が主に買い物や娯楽などになっているため、
ルートや時間帯を再編

②運行時間の短縮(利用率の低い停留所をなくす)

③パターンダイヤを採用し、分かりやすく

というものです。


議論された主な内容としては、

アンケート分析を掘り下げよ、という意見や

収支率、利用率は他市より高く設定しており、最近では約40%の利用率がある。
コミュニティバスとしては上々であり、評価できるという意見、

粟生間谷住宅のバス停が利用率が低い、ということで無くすことになったが、
自治会からは是非残してほしいという要望書が出ている。
「市民の交通権の確保」のために残すべきである、という意見に対して市は、

財源に限りがある中で、利用状況を見ている。と少々つれない回答でした。

また、商業者とのタイアップや、東部から西部にむかう乗換がスムーズになるようという要望もありました。


オレンジゆづるバスの運行については市民も参加し、担当課も利用率アップやダイヤ改善に力を注いできました。しかし、やはり公共バスには「市民の移動の権利を確保する」という大前提があり、「誰にも平等に障されねばならない権利」ゆえに福祉的な視点も欠かせません。

営利優先ではなく、市民生活の向上を考えるのが市営バスだと思います。
市民の声を聴き、丁寧に対話を重ねて、合意をはかるべきですし、
利用者が少ないから、バス停を無くすというのは、公平なのか?
この点も、しっかり議論していきたいと思います。

2月2日まで募集しているパブリックコメント(市民意見)に、
多くの市民のみなさんが参加くださればよいなと思います。


新名神高速道路については、

これまでのトンネル工事の結果、川の水枯れが大きな問題になってきましたが、
2000トン/日 の水がトンネルに流れることや、
トンネル4Kmの範囲で非排水の処理は600mであり、
その他は無対策であることが委員から指摘されました。


また、水門調査の全資料が公開されていないことから、データの開示を求めましたが、
市の対応は「問題ない」というもので、質問や要望をはねのけた格好でした。


北急が延伸され、新名神高速が貫通すれば、ヴィソラの風景は大きく変わります。
箕面の発展だと捉えるのか、自然や環境が著しく損なわれると感じるのか・・・
大きく異なりますが、一度コンクリートにしてしまえば、もう元には戻せません。
維持管理費ももれなくついてきます。

そして何よりも全市的な市民合意が十分ではないなかで進められているわけで、
変貌した萱野をどのように市民が思うのか。
気がかりでなりません。