「市政改革試案」で弱者を直撃。
大阪市は3年で548億円を削減するという案が公表されました。
当然、無駄な事業は削るべきだと思います。
しかし、今回の提案の主なものをみれば
市営交通の敬老パスの削減や上下水道の福祉減免の廃止
新婚家賃補助の廃止
国民健康保険料の値上げ
屋内プール24施設→9施設へ縮小廃止
コミュニティバス「赤バス」の運営費補助をカット
男女共同参画センターの廃止、ほか
これらの事業の縮小・廃止における効果が、
一面的にしか説明されていないところに疑問を感じます。
サービスをカットすれば、歳出抑制になるという単純な手法はとても危険です。
本来、もっと丁寧に仕分けるべき。
メリット・デメリットを検討し、
事業が果たしている効果と、
運営方法の見直しをセットで考えなければなりません。
高齢者の閉じこもりを防ぐために、
また出かけることで健康維持につながっていた課題をどうフォローするか。
出かけることで発生する消費活動をどのように評価するのか。
新婚=生産人口を呼び込むための策として、
大手スーパーや量販店などにも協力してもらうことはできないか?
地域通貨などげの補助で、地域零細産業の振興が図れないか?
など、もっとプラスαの振興策とセットで助成できないものか、
検討していくべきではないかと考えます。
屋内プールの利用度はどうなのか?
屋内プールを廃止して、道頓堀川をプールにすることの説明は?
生活保護世帯にならないための、セーフティネットをどのように考えるか?
地域経済の循環をどのように位置づけるのか?
庁内の是正すべき無駄は、ほかにないのか?
・・・どうも切りやすいところからカットしているように見えるのですが・・・
費用対効果をどのような視点から検討するのか、
が問われているように思います。
さて、先日の茨木市長選挙と並び、
今大東市でも市長・議員選挙が行われていて
やはり「維新の会」を名乗る候補がそれぞれから立候補しています。
「大阪維新の会」はそもそも既成政党とは一線を画していたはずなのに、
いまや公明、みんなの党をはじめ、
地域では”なんちゃって維新”よろしく、橋下徹さんの着ぐるみを脱げば
「自民党だった」なんてこともよくあるナハシです。
政治家になって何をしたいか、ではなく
「政治家」になることが自己目的化しているため、
"寄らば大樹の陰”みたいになっている状況を嘆かわしく思います。
有権者にはしっかり政治家を見抜く眼をもっていただきたいと切望します。