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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

議会運営委員会(3月22日)で議論!?
議員定数の削減(2名)<自公民の幹事長が提案>・・・可決。
議員の期末手当の「役職加算」廃止、競艇審議会委員報酬の見直し<市民派ネット3名提案>・・・否決


1)議員定数の削減案について


提案者の理由・・・市民感覚に沿った議会改革。
         多くの市民が定数削減を望んでおり、この「多くの市民」とは、アンケートなどで         計測したのではなく、自分たちが感じているから。「削減しないで」という市民か         らの要望書のことは知っているが、(自分たちの支持者の声ではない→多様な市民の         声を聞くと言いながら、支持者以外の市民の声は無視するらしい)
         この削減案に反対する議員は「自分の立場を守ろうとする思惑」で、
         「身勝手である」
         議員定数が減ることのメリットは議会費約2000万円の圧縮。
         デメリットというのはない。
         削減すればクオリティの高い議員で効率的な議会運営ができる。
         「行政の成熟度が上がったので・・・2名削減の弊害もほとんどない」
        
     *ちなみに、この「行政の成熟度が上がる」というのは、
      市内の開発がほとんど進み、もう開発の必要がない状態をさす、とのこと。
      いやはやビックリ!です。開発に群がる必要はないので、議員を減らしてよい、
      というわけ?自分たちの案に賛同しない議員は「身勝手だ」と断罪するあたりも、
      民主主義には関心が薄いらしく、ある意味ものすごく正直で分かりやすい。
     
     *なお、議員数が今以上減ると、委員会運営に支障をきたすのでは?という質問に対して
      「委員会を統廃合したらよい」とのこと。今以上に審査範囲が増えれば、
      調査がいきとどかなくなるし、審議時間も足りなくなる。
      これって、理事者にとっても好都合!?

     *まともな議論にならず、結果多数決で可決。
      傍聴市民も、さぞ呆れたことでしょう。

2)議員の期末手当に加算されている「役職加算の廃止」と
  競艇審議会の報酬を月額から日額に。


提案理由・・・議会改革は議員定数の削減ではなく、議員が自立的に議員や議会のあり方を改革すべ        き。まずは、市民に説明できないもを廃し、議員の立場で経費を削減できるものから着       手すべきである。今回はこれまでの議論の蓄積がある2項目に絞り、提案した。

     *反対論として、議長・副議長職は煩雑な公務があるので、「役職加算」は(当然あってよ      い?)

     *この提案が、議員定数削減案の対案として提案されているので、反対

     *競艇事業では多大な収益をあげ、一般財源に繰り入れてきた。特殊な審議会である(の       で、日額制にする必要はない)

     *削減効果がはっきりしない(???)

     *条例文のなかに「当分の間」という文言が入っていることにこだわり、→ 議会事務局から      何度も「法律用語であり、従前の条例のままなのでここで議論する必要はない」と説明が      あったが、まったく無視し、「やる気」が見えない。選挙前だけか?などとイチャモンを      付けのような反論に終始。
     
     *削減案は議会の活性化につながらない。


要するに、「議員自らが痛みを伴う財政改革」や「効率的な議会運営」と言いつつ、
定数削減ならば、2人の椅子が無くなるだけだが、
自分たちの報酬はしっかりゲットしておきたい。
ということなんでしょうか?あるいは、報酬削減の必要は感じているが、
「市民派ネット」の提案には乗りたくない、ということなんでしょうか?

いずれにせよ、建設的な議論ができない硬直化した今の議会は
もっと改革されねばなりません。
・・・みなさん、ひとりひとりは良い方々なんですが・・・残念です。


役職加算は全国的に問題視されている課題。
議員の報酬については「生活給」と「活動費」をどのように考えていくのか、
整理しなくてはなりません。

やみくもに報酬をカットすれば、お金に余裕のある人しか議員になれず、
いよいよ偏った議会構成になってしまいます。
箕面市の政務調査費(4万5千円/月額)は、
事務所費や自治体学会などの会費には使えず、
議員の個人ニュースも対象外となっています。

大事なのは、議員や議会こそ「費用対効果」のある資質を備え、議会を改革して
市民にとって分かりやすく開かれた議会としていくこと。
市民の政治参加を促進すること。
「議論の府」としての機能を十分に果たすこと。
政策提案、条例提案を積極的に行っていくこと。
  
そのために議員自身が変革しないといけないし、
選挙制度も改善されねばなりません。
有権者が、議員の4年間の活動をシビアにチェックし、
採点し、投票するようになればよいと思います。