元日本軍慰安婦への日本政府の謝罪と賠償を求めて。
十代の少女らが、無理やり戦地へ連れて行かれ、
屈辱と恐怖のなか、有無を言わせず日本軍兵士の相手をさせられ、
戦後もずっと、心身に負った深い傷と悲しみが癒えることもなく
故郷にも帰れないという過酷な環境のなかで、
死んでも死に切れないという思いで、
日本政府に謝ってほしい、と立ち上がったハルモニたち。
すでに高齢で、今年も16人の方々が亡くなられています。
その当事者や支援者らが、
毎週水曜日にソウルの日本大使館前に集まり、
訴えてきた「水曜デモ」がこの日1000回となり、
全国で同時集会が行われました。
大阪では扇町公園に約400人が参加。
(東京では1300人が集まったそうです)
コンサートや各方面からのメッセージとともに、
これまでの軌跡をふりかえりながら、
もうあまり時間が残されていないハルモニたちに、
何とか、日本政府の謝罪と法的解決がかなうよう活動し続けることを、
あらためて参加者らと心をひとつにしました。
この日、ソウルの日本大使館の傍には、
歴史を忘れないよう、市民グループによって記念碑が設置されました。
政府は「遺憾。撤去を求める」と公式見解を述べましたが、
たとえばドイツでは「歴史を次世代以降も忘れないため」に、
ホロコーストをあえて設置しています。
過去を教訓に、二度と過ちを犯さないという決意が
残念ながら、希薄なこの国では、
大半の戦争を知らない世代は歴史的事実さえ、知らないし、
直視できていない状態です。
漢流ブームの片側で、
在日コリアンへの露骨な人権侵害を叫ぶ輩が闊歩しています。
外国人の人権を抑圧するということは、
自民族の人権も同様に守られないという社会であるという証。
これからも「あたりまえのこと」を当たりまえに発信していきたいと思います。