文教常任委員会を傍聴して。 | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

図書館の「8館構想」(たたき台)をめぐる議論を聞いて

委員会で口火を切ったのは田代委員(公明)でした。
質疑の内容はもっぱら市の構想を肯定するものであり、ICタグの導入や人件費削減など
運営経費の見直しで6館から8館へ増設が可能になり、おまけに「サービスは低下しない」
と力説する職員の答弁を引き出しました。

それに市長が続き、市役所全体で2~3割の人員削減をおこなってきた。図書館も見直しをかけるべきであるとブチ上げました。

勢いづいた田代委員は、「署名運動が行われているが、一般市民が惑わされている。」とまで言い切り、傍聴していた私は仰天しました。
田代委員は現状をご存知ないのかしら?
直接、協議会を傍聴するなり、意見交換をするなりすればよく分かるのに、と残念に思いました。


次に発言した名手委員(共産)は、図書館に設置されていた市の8館構想(たたき台)と、それに対する図書館協議会の「意見書」がカウンターから撤去されている問題を指摘。
市民が判断し、議論するための情報提供について質しました。
市は、「8館構想」の印刷物が無くなったので、「意見書」も撤去したと説明。
市の「8館構想」は市のHPで公開していると弁明しましたが、情けない言い訳でした。

また、パブリックコメントなど、もっと市民の声を聴くべきではないか、
という指摘に対しては、「かつてのゼロ試案で図書館についての色んな意見を伺っているので必要ない」という答弁でした。
・・・これもやっぱり納得できない。いろんな意見って何?
   ゼロ試案には「8館構想」なんて無かったし。
   パブコメをとったら反対意見が多いに決まっているから、それでは困るのでやりません、
   って言ってるのと同じです。

さらに森岡委員(市民派ネット)が、協議の進め方に問題ありと指摘。

しかし、傍聴者には歯がゆく、核心にふれる議論がないまま、この問題の議論は終わってしまいました。

●「司書」の意義や役割についてどのように評価してるの?
●1億3000万円の人件費削減の内訳はどのように積算されているのか?
●ICタグは既に導入した自治体では、コストカットにつながらないことが実証されている。ICタグで、運営経費の削減にはつながらず、むしろサービス低下に繋がることをごう考えるのか?

これらの重要な問いに、しっかり答えてもらいたいと思います。

ちなみに、このたび図書館協議会の新会長ほかが、前会長に何の相談もないまま、チェンジとなりました。
「うるさいヤツは首をすげかえろ」といわんばかりのやり方。
イエスマンだけで善しという古典的で硬直化した市の対応は、市民のためにはならないでしょう。

一生懸命、箕面市の図書館運営に携わりながら、子育て支援や、子どもたちの居場所づくり、高齢者の相談などさまざまな地域・まちづくりに参画してこられた多くの市民の嘆きが聴こえてきます。

ここでも、市の姿勢が問われています。