9月議会の前半が終わりました。   | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

10日の第五次総合計画特別委員会の感想

箕面市の向こう10年間のまちづくりの指針・基本的な計画を定めた第五次箕面市総合計画が市民会議、策定会議、審議会会を経て、この9月議会に提案されました。
審査の方法をめぐり、議会事務局から、過去の例にそって全員協議会(非公開)で議論し、本会議で採決するという案が幹事長会議に提案されました。

幹事長会議では、自民・民主・公明の各会派は「事務局案でよい」ということでしたが、市民派ネット・共産党が「公開」を主張、議論になりました。事務局案を支持する根拠として「従来どおり」「最終的に本会議は公開であり、議論ができるため、非公開の全員協議会でも問題はない」「これまで審議会で議論してきた」「関心をもっている市民なら、(策定会議や審議会を)傍聴してきたはず」などの意見が相次ぎました。しかし、私は「公開での議論」を強く主張。最終的に議長から特別委員会を設置して、議長・副議長を除く23名の議員が参加して公開で議論してはどうか、との提案があり、これをを受ける形で全会派一致で公開で議論することが決まりました。

従来の箕面市議会ならば、3会派が賛成すればそのまま通っていました。今回は、少数意見が尊重された訳ですから、箕面の市議会も少し変ってきたのかな、と思いますし、大きな成果であったと思います。「会派」の役割を実感できた一幕でした。

さて、このような経緯で特別委員会に付託され、議論となりましたが、第五次総計について、
◎市民参加のあり方、市民意見の吸い上げ方についてはさらに検討し、進化させる。
◎計画の評価については、市民参加で検証を行う。
という市の答弁が得られ、これは大変画期的であると思います。

ただ、この第五次総合計画は、市民会議から策定会議、審議会を経る過程で、内容が少しづつ変容しました。
これからの箕面市をどのような規模で、どんなまちにしていきたいのかというところが希薄であること。将来都市像は北急延伸ありきの記述に偏り、高齢者施策や、既成市街地をどのようにしていくのか、中心市街地の活性化をいかに実現していくのか、という課題について、矛盾点やバランスを欠いているなどの問題もあります。
私は現時点での第五次総計には賛成できませんでしたが、今後も、自然や環境に配慮し、福祉や医療、教育優先の、既存の資源を活かしたまちづくりを追求し、とりわけ北急延伸問題についてはより多くの市民と検討していきたいと考えています。