箕面のイメージや駅前の統一感はどのように?
先日、箕面駅前周辺整備について大阪府のモデル事業を箕面市がゲットしたと報道されました。
これは「明治の森へいざなう街」というコンセプトを、ガス燈風の街路灯や石畳などで装い、個性的な街並みみを創ることで観光誘致、活性化をはかるというものです。
約5億円かけた事業。国・府の補助を受け、市の負担は約1億1900万円とのことです。しかし、国・府のお金も元は市民の税金によるもの。市の財源約2億円も決して無駄に使うわけにはいきません。
さて、「柚子」キャラクターも先日決定しましたが、これは侍姿でロゴも超古典的なものでした。
また、駅前商店街や滝道にサイン板が設置されていますが、これはモダンで無機質なデザインです。
私はかねてから、駅前周辺整備について「デザインコンセプト」をどのように決め、統一感を図ろうとするのか、市に質問を重ねてきましたが、的を得た回答が得られず、(というよりデザインコンセプトに関する関心が浅く)重要性を感じていない様子でした。
今回の事業では、噴水撤去やアーケードの改修なども含まれていますが、本来の駅前周辺整備計画には公衆トイレや駐輪場の改築ほかも含まれています。市は小刻みに様々な補助金を活用して整備する方針のようですが、肝心の「目指すべき駅前のイメージコンセプト」が見えてきません。
このままではあっちこっちバラバラのデザインスタイルでパッチワークのような駅前が出来上がります。
観光誘致を図るなら、統一感のある街並み形成で、心地よくイメージアップされたものが必要です。個々のパーツがそこそこでも全体の調和や醸し出すインパクトがなければ、中途半端な街並みになるでしょう。
これまで箕面市は「センスアップ」という範疇では大変遅れており、市のホームページデザインなどにもその点が現れています。
担当部署のセンスも問われます。
また、整備対象となる商店にも何らかの市の補助・バックアップを行い、協力いただかなければ、観光地としてのバージョンアップは難しいと思います。
「木を見て森を見ない」ことにならないよう、さらに「安物買いの銭失い」を避けるためにも、市民や議会も注視し、提案していかねばなりません。