懸案になっていた「全国学力テスト」に関する市民の陳情は、再び継続審査に。
毎月1回開催されている定例の教育委員会議ですが、
前回の委員会では、市民からの「来年度の全国学力テストについては、抽出調査ではなく悉皆調査の場合は不参加を」という内容の陳情が議題となりました。しかし来年度の実施要綱がどのようになっているか調査が必要ということで継続になっていたため、本日の会議で再度この件について審議に入りました。
事務局の報告では、文科省は全国学力テストの実施要領策定に時間がかかっており、現在専門家会議で検討中で、12月中旬に通知される予定とのこと。
中教審専門委員をしている委員や他の委員からは、十分に検討するための時間が必要との意見がそれぞれ述べられ、実施要綱と他市の意見も参考に検討すべきということで、再度、継続審査となりました。
その他、議案審議終了後の意見交換会では、生涯学習・社会教育について話合われました。
生涯学習は、かつては「自己実現」として位置づけられていましたが、
昨今では激動する社会変化の中で、自己の活動の場として「学習の成果を地域に活かす」という目的が加わっています。
やはり「学習」や「知識」は自分のためだけではなく、地域や社会に還元し、活かすことができてこそ、学びがいがあると思います。これは大人だけでなく、子どもたちも同じ。日々の勉強がやがては、地域や社会で発揮するこことができ、人々を幸福にするために役割を果たすのだという目的があれば、「良い大学に入り、良い会社に就職するための受験勉強」から解放され、前向きに取り組めるのではないかと思います。
ほかに、もともとヨーロッパでは生涯学習を「リカレント教育」(職業能力の開発)として位置づけている。働いている人との協働、産学協同として、とくに今非正規雇用が増えている状況のなかで、青年層の取り組みが強化されねばならない。地域包括協定を結んでいる大学との連携のあり方ももっと検討すべき、との意見がありました。
「産学協同」をどう捉えるかは、議論の余地があると思いますが、近隣大学との協働をもっと進める・・・若い人たちとの協働や研究機関の活用で、もっと社会資源を充実させ、まちづくりに反映させることができます。大学にとっても実践をシュミレーションできる場としてお互いにプラスにできる動きをもっと作り上げていければと思います。
なお、生涯学習については「生涯学習基本計画」の策定に向け素案が提案されています。12月25日まで、市民意見(パブリックコメント)を募集中。ぜひ、ご意見をお寄せください。
●市のホームページ>各課のページ>生涯学習部>生涯学習課>生涯学習推進基本計画(素案)に対するパコメ
http://www2.city.minoh.osaka.jp/GAKUSYUU/h20pubcom/keikakupubcom.html