総務常任委員会は12時半ごろ終了。少々あっけない議会でした。
「産科医療費助成」について、9月議会で共産党会派から提案されたものを
さらに拡大する方向で「入院費助成」については中学入学前までに対象年齢を拡大し、
「所得制限」を撤廃し、高額所得者にも低額所得者と同額に助成を行う、としました。
(「所得制限の撤廃」は共産党会派の提案も同じ)
市は所得制限を外すのは「子育て支援」のため、としていますがどうもひっかかるものがあります。
市長は自らのブログで、「市立病院で数億円の圧縮が可能となったため」としていますが、
当の市立病院に確認したところ「数億単位の歳出圧縮などありえない」としています。(当然でしょう)
市長のブログはあきらかに「フライング」であり、「誇大広告」です。
しかし、この日の総務常任委員会では、この件の指摘について「お金に色はついていない。総合的に検討してのこと」という内容の市長答弁は、問題のすり替え、居直り的であり、聴いていて釈然としないものでした。
市のHP上で公開されている市長のブログは「公」の表明です。
だからそのブログは決して市長の「私的なもの」ではありません。
市のHPは市民の税金で運営・管理されていますし、何よりも市長のブログで発信された市の施策に関する情報は、市民は何の疑いもなく信じるでしょう。
誤った情報発信は真摯に撤回すべきであるし、
今後は慎重な情報提供を行ってもらいたいものです、
12月議会はどの委員会も早々に終了した感じがありました。
これまでの4年間の議会の様子とは一変したように思えます。
重箱の隅をつつくような不毛な議論は影を潜めましたが、
今、考えていかねばならない課題は山積みのはずなのに・・・議会は議論を尽くしてこそ
意義があると思うのですが・・・
次回の議会は19日・20日が本会議となっており、
2007年度の決算認定や種々の条例(改正)案について質疑・討論・採決が行われます。
この12月議会で提案された乳幼児医療費助成や産科医療費助成制度、指定管理者制度に関する問題や課題について、もっと議論を深めなくてはならないと考えています。
財政が逼迫しているときに、「自助」が可能な人たちにも「助成」が必要なのか、
この社会情勢のなかでどこに手厚くすべきなのか、限られた予算をどこに配分すべきなのか、
ロジックを明確にしなければなりません。
また、産科医療費の助成は「誰のために」「何のために」必要なのか、
公平でお金の流れの透明性も求められます。
来週には議員対象に「改革チームゼロ」についての説明会が開催されます。
タイミング的には各課からの予算要望に対する一時査定が終わったところです。
新規事業についてはかなり厳しいらしく、廃止・削減の事業についても気にかかるところです。
新市長の政策・理念が問われるところとなります。