第63回 近畿市民派議員交流・学習会IN大東     | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

「これからの市民派議員とは・・・」というテーマで約60名で勉強会をおこないました。

今回はオンブズ活動を行い、議員になった光城さんが開催市として準備したもの。情報公開訴訟に勝った報告や、辻 公雄弁護士による「行政と市民運動そして憲法」と題して行なわれた講演、大東市職員さんの「大東自治基本条例」制定にまつわる話し、毎日新聞・高橋慶浩さんの「市民派議員の意義とあり方」など、盛りだくさんの内容で意見交換がおこなわれました。
とくに、消費者・公害問題に取り組み、市民運動として弁護士活動を展開してきた辻さんの話は興味深く聞くことができました。行政の体質・問題点を見据えて議会改革を行なうために、市民派議員のとるべき方法について、たとえば住民運動や本来の組合活動と議員が連携して情報を共有していくこと、監査結果の公表、条例制定や行政体質をあらい直す運動など具体的な提起もありました。

また、「自治基本条例」については、様々な観点から意見がでてかなりの盛り上がりました。
憲法が国民を守り、国家権力をしばるものであるのに対し、自治基本条例は市民が政治参加できるための市の運営ルールを定めた基本法です。箕面市には全国に誇る「市民参加条例」や「まちづくり念条例」がありますが、これらの条例の趣旨がしっかり活かされている状態ではありません。
岸和田市や吹田市、池田市でも自治基本条例が制定され、三鷹市や大和市などはじめ、全国でも多数の市で市民協働で条例制定が行なわれてきましたが、条例を上手く取り入れ、ほんものの「地方自治」「住民自治」が充分おこなわれるにはもう少し時間が必要でしょう。
行政の古い体質や一筋縄ではいかない議会のあり方を根本から改善し、市民にとってわかりやすく、風通しのよい、市民参加しやすい(したくなる)環境にすべきです。

しかし、そのためにも条例制定は意義のあることで、「みのりある運用」に向けて私たちも、もっと努力できることは沢山あります。

「市民派って、何だ?」というテーマは答えの出ない永遠の課題のようでもありましたが、私としてはとてもシンプルに捉えています。
私は市民運動の視点から議会活動を行なうのが「市民派」であり、生活者の視点、普通の市民感覚で行動することも「市民派」のお約束であると考えています。議員報酬の使途を公開するのも、市民感覚からはずれた議会独特の慣わしを糺していくことも「市民派」の責務であると考えています。
「無党派」というが何を定義しているのかは、よくわかりません。
私は組織された市民政党の必要性は一定、認めていますが、残念ながら、現状での市民政党を標榜している政党には疑問点があるために、「政党」には属していません。
よく「市民派が大勢で会派をつくるなんて、市民派の姿ではない」「ひとりひとり違うから市民派なのだ」という意見を聞きます。しかし市民の視点で「政治課題」を達成しようとするとき、「団結」して成就させるのは当然のことです。「ひとりひとり違うから市民派」なのではなく、しっかり議論したうえで互いの違いを尊重できる関係が「市民派」のよいところだと考えています。
いろんな「市民派」がいて、保守系の人も「市民派」を名乗っていたりしますが、やはり「市民派」とは、在野で、革新的な発想で社会を改革しようという意気込みのある人の代名詞であるべきだと思います。

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