これからの少子化対策と幼児教育のゆくえ
昨夜行なわれた標記の会議で、①箕面新こどもプランの進捗や目標指標②国の動向について、市から説明があり、それを受けて質疑がなされました。
①では、おもに「学童保育」について、下校時の安全対策や、土曜・長期休業時の警備員不在による、校内の安全の問題、施設開放(地域交流)との兼ね合いについて問題提起があり、市は利用者連絡会で今後の協議・検討課題となると説明しました。
また「特別支援教育」については、これまでの障害児教育から新体制へ整備がすすめられており、07年からは軽度の「発達障害」にも対応していくことになっています。「自立支援法」施行後の変化や、相談件数など現状では把握できていないとのことです。
保育所の待機児ゼロ化については、受け入れ態勢が整わずに現場がパンクしないよう配慮を望む意見も出されました。市からは「施設改修で銅線の確保をはかる」旨の説明がなされましたが、私はハード面だけでなく、子どものひとりひとりに目が行き届くための配慮と、労働者の過重労働とならないための方策も同時に課題であると思います。
また、座長からは市民が疑問に思うことに関する窓口ルートについて、周知徹底の要望がなされました。
②の国の動向では、「少子化対策」についての国の施策紹介と今後の幼稚園のあり方、「認定こども園」についての市の方向性に関する説明が行なわれました。
箕面市では今後「幼稚園型子ども園」「幼保連携型こども園」について検討がなされるもよう。
「認定こども園」についてはメリット・デメリットがあるため、功罪をきちんと整理し、しっかり議論を重ねるべきであると思います。
また、今後の幼稚園について「私立」の補助金のあり方や「市立」の保護者負担(保育料・入園料)について、見直しが検討されることになっています。どの子どもたちも等しく幼児教育を受ける権利が確保されるよう願っています。
なお、「子育て」について、「働きながら子育てをせず、母親は家庭に入り子を育てるべき」との意見も根強くあります。多様なライフスタイルが認められ、母親のみならず父親も子育てに参加できる就労環境の整備も重要です。さらに、健全な地域コミュニティの創出と、社会資源をうまく使いながら、子育てに悩む親を孤立させない社会や制度をつくっていかねばなりません。
「保育所の民営化」と合わせて、今後も注目していかねばならない課題です。