ため息がでる・・・財政問題と施策のバランスの問題。
6月議会が昨日(27日)終了した。市民傍聴者は委員会:70名、本会議:59名で計129名。ほとんど毎回傍聴している市民の方いわく、「とくに最終日は日ごろ見かけない人々が半数くらい傍聴していた」とのこと。昼間、議会へ足を運べる人は限定されている。議会も「また、傍聴へいきたい」と思えるような緊張感と期待感のあるものにしなければならない。
28日は箕面市の行革推進委員会を傍聴。今や「行財政改革」は喫緊の課題。「箕面市集中改革プラン」では毎年3.6億円を経常経費から臨時経費は3.3億円、削減しなければならいという計画になっている。
また、毎年度の収支不足については基金の取り崩しと起債で対応するとしている。(しかし、市債発行は極力抑制)
座長(経済同友会)からは「『国の骨太方針』策定が来月閣議決定される予定だが、政府自民党は増税を想定している」旨の報告も寄せられた。
国民の懐はいよいよ細る。税負担が増し、医療費の高騰、将来に不安を抱きながら刹那的に日々を送る国民も決して少なくないだろう。
国家予算のツケが自治体にシワ寄せされ、箕面市のこれまでの放漫経営のツケと相まって、いよいよ「市民サービス」に手をつけなければならないところまできてしまったようである。同委員会では座長・委員から「歳出削減、目標設定を抽象的ではなく数値化すること」「事業会計は各事業の経営の問題として検討すべき。企業会計や特別会計の赤字分も併せて考えなければならない」などの指摘をうけた。
限られた財政のなかで、市民サービスを維持しようとすれば市民負担が増す。弱者への負担がこれ以上大きくならないようにするためには、いっそう無駄を省かなければならない。競艇事業の拡大(ナイター営業)に踏み切らざるを得ない追い詰められた状況であることも事実であるが、そのために地元住民を犠牲にすることもできない。ならば、徹底的に無駄につながる事業をチェックし、かつ収益拡大に向けた方策を立てるしかないのだ。
心してかからねばならない。