普遍不党を基本に、公正・公平な行政の実現を市民の手で。
今日はあいにくの悪天候にもかかわらず用意した席も満杯に。
市民オンブス・箕面の6周年記念として、市民グループ「見張り番」代表理事の松浦米子さんの講演会を開催した。
16年前、食料費・交際費の乱脈支出事件をきっかけに200名で結成。15年の節目と職員厚遇問題が合致し、この数年で会員も急増したそうだ。
「見張り番」の取り組みとしては、住民監査請求、情報公開請求、住民訴訟、や陳情・申し入れなど。
これまで様々な活動のなかで、約296億円の返還を勝ち取ってきた。
たとえば、駅前第2ビルの補助金8(商店街イベント)、正受給や中央卸売市場解体工事(虚偽工事文書によるカラの搬出)などもある。もちろん、監査請求で門前払いになったものや、時間が経過しているとして取り上げてもらえなかったものも多数ある。
しかし、永年勤続の議員に贈られていた宝石入りバッジと記念品については、監査請求がきっかけで今後の改善策など見直しが検討されているそうだ。
今後は全国市民オンブズ活動として情報交換をはかりながら全国の自治体の情報公開ランキングや談合、警察内部告発などにも取り組むかたわら、監査制度の改善(地方自治法改正)にも着手していきたいとしている。
なお、参加者からも活発な意見交換が行われた。
そのなかで「公益通報保護法」については、自治体で条例化が進んでいるが
これは通報は本名が前提で、通報先の窓口が総務省や役所だったりするので、かえって「通報しにくくなる」「実は通報を抑えるのが真のネライでは?」と懸念する声が多く寄せられた。
常に「諸刃の剣」となりうる条例をいかに市民の側に有利なものとして運用させるか、が課題であるといえる。