「無為怠慢ヲ戒ム」(小川 悟追悼集)
今日は午後から関大で昨年末に急逝された小川悟先生の追悼会に参加しました。
会場には先生と親交のあった学内外の方々が各地から集まりましたが、遠くはドイツから駆けつけた人もいて、百名以上が集い、それぞれが思い出を語り、小川悟先生を偲ぶ会となりました。
また、会場で「追悼集」が配られました。生前、先生と交流のあった人々らの想いが綴られており、ページをめくるごとに先生の表情や思い出が鮮やかに甦り、こみあげてくるものを抑えることができませんでした。
じつに多くの人々から愛された先生だったなぁ・・・
また今日は幾人かのメッセージから先生が民族問題についてや、やドイツのスウィンティ・ロマの差別の現状と課題について、熱心に語っておられたのを思い出しました。
いつも穏やかでひょうひょうとしていながら、熱く語り、無邪気に笑い、差別を許さず、正義を守ろうとする信念と行動が一致していた・・・常に、「文学でなにができるか」を実直に追求した、私の敬愛する小川悟先生は、もういません。
「小川悟の人生に悔いなし。」そんなつぶやきが聞こえてきそうな気がしました。
マイペースで、温かく、癒しの悟さんは、たくさんの想い出と課題を私たちに預けて、
「ほな、あとはよろしゅうに」と逝ってしまわれました。
こんな時代に。先生はいいよなぁ。残された私たちは益々荷が重いじゃありませんか。
「ほれ、そこ何もたもたやってるんですか。しっかり言ってやりなさい。がつんとね。」なあんて声が背後から聞こえてきそうです。
せいぜいガンバリますんで、見ていてくださいね。