卒業式 | にじいろパレット*スタッフNのブログ

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不登校経験のある子どもを持つ母のブログです。
恵那市で生きづらさを抱えたお子さんの居場所づくり活動や親の会を行っています。

卒業シーズンがやってきました。

不登校の子どもと保護者にとっては大きな心の負担になる「卒業式」。

当たり前のように、卒業式への参加を勧められる。
卒業式に出られないと、次へ進めないかのように。

うちの息子もそうでしたが、卒業式にみんなと一緒に参加することは、かなりしんどいことでした。

たしかに、儀式として多くの子どもたちにとって「卒業式」は大きな意味を持ち、人生の節目であり、周りの人に感謝できる機会であるかと思います。
でも、「卒業式」に参加することが苦しい状態で無理強いをしては、その意味はなくなります。苦しい時間に耐えるだけの意味でしかありません。

学校でみんなと一緒に卒業式に参加できなくても、卒業を迎え子どもたちはちゃんと人生の節目を感じています。
卒業式に出られなかったことで、人生不利になることは何もありません。

卒業式に出られなかったことをマイナスに捉えて自分を責めて、自信がなくなるよりも、今のその子に合った卒業の迎え方で未来に希望を持てることの方がずっといい。

うちの息子は、校長先生のご配慮で校長室で一人だけの卒業式をしてもらいました。卒業式を嫌がっていた息子でしたが、その計らいにとても喜び、自信を持って前を向いて歩き出しました。

お子さんや保護者の方が、卒業式に出ないことを責められ、自信をなくし、苦しい想いをすることがなくなりますように…