子どもの心の叫びは、私の心の叫び。 | にじいろパレット*スタッフNのブログ

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不登校経験のある子どもを持つ母のブログです。
恵那市で生きづらさを抱えたお子さんの居場所づくり活動や親の会を行っています。

子どもの心の叫びは、私の心の叫び。
 
今週と来週、またパートのお休みをもらっています。
月・火・水といろんな人に会いました。
 
月曜日は、私が新任で高校の保健室で働いていたときの生徒です。
私と同じ大学を出て、同じように高校の保健室で働いていましたが、今は育児に頑張っています。
 
火曜日は、昨年度私がお手伝いに行っていた高校の保健室で働いている、養護教諭です。
彼女は昨年度、大学卒業して新任で今の学校に赴任してきました。
しっかり者の保健室の先生です。
 
昨日は、私が最後に勤務した高校の保健室へ行って来ました。
その後、以前一緒の学校で、教育相談担当でお世話になった先生に会いにいきました。
 
自分の子ども達の現状を話したり、
にじいろパレットの活動を報告したり・・・
今、迷いながら、不安を抱えながらも、前へ進もうとしている明るい話。
 
「なかなか、先生みたいには思えないよ。」とある方に言われました。
 
 
今、小5の長男が不登校傾向になったのが小2の5月、
完全不登校になったのがその年の10月。
 
同じ年の12月、5年生だった長女が教室に入れなくなり、
年あけて2月頃から完全不登校になりました。
 
その年の3月に私は退職しました。
 
私自身が高校生だったころ、不登校気味だった経験もあり、
高等学校の保健室で勤務していた15年間中も、
保健室登校や不登校の生徒とずっと関わっていたという経験もあり、
 
もし、自分の子どもが不登校になったら、
子どもの気持ちを理解してあげたいって思っていました。
 
でも、いざそうなったとき、
 
どう理解していいかわからなった。
 
やっぱり、ほとんどの子ども達が学校へ登校することができているのに
自分の子ども達が登校できないでいるという事実は
そう簡単に受け入れられるものではありませんでした。
 
さらに、周りからのプレッシャー。
 
「甘やかしたらいかん」
「楽させたらいかん」
「好きなことばかりさせていたら、ダメになる」
 
規則正しい生活、食生活、勉強のこと・・・
 
大切なのは、苦しんでいる子どもに寄り添うことのはずなのに
 
多くの人が、目に見えることを優先させる現実。
 
学校の先生に相談しても、自分の身内に話をしても、何か違う。
子どもが否定されると、同時に自分が否定される。
 
誰か、わかって!
誰か、助けて!
 
子どもの心の叫びは、私の心の叫びでもあったと思う。
 
そんな時に今の主治医に出会うことができました。
 
「君はとってもいい子だね。」
と、息子に言ってくれました。
 
「お母さん、この子はとってもいい子ですよ。
 こんなに感受性の豊かな子に育つことができたのは、
 いままでのお母さんの育て方のおかげですよ。」
と、私に言ってくれました。
 
あふれる涙を必死にこらえたあの日のこと
 
思い出すだけで、今でも涙が出てきます。
 
 
大人はどうしても目に見えるもの、形あるものを優先して
できた、できなかった。
行けた、行けなかった。
それで評価してしまう。
 
でも、子どもの心は大人が思い計っているような単純なものじゃなくて
今日できたことが、明日はできないこともあるし、
これができたから、次はこれもできるだろうというものでもない。
 
その日、その時の子どもの状態に寄り添うこと。
 
わたしだって、いつもそうできるわけじゃない。
でも、できるだけそんな母親でありたいと思う。
 
ほんとに苦しかったあの頃があって、
自分の存在を消してしまいたいと思ったあの頃があって、
自分みたいな人間が母親でごめんね。と思っていたあの頃があって、
 
今の私がいます。
 
3人の子ども達がいてくれたから、私は今、前向きに笑っていられる。
 
あの頃は、こんな日がやってくるなんて、全く思っていなかった。